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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784767828374
作品紹介・あらすじ
天才歌人・藤原定家はなぜこの100人・100首を選んだのか
『百人一首』を通じて百種類の心にふれていると、
感情が自然と形づくられていく感覚を覚えることがある。
しかも、教えられるというのではなく、
ゆったりとある方向に誘われていくのだ。
これは、あくまでも芸術の力で、
絵画や音楽によって心が形づくられたり、
感動で涙がこぼれるという経験に近い(本書はじめにより)
本書は、100首の和歌、上の句・下の句それぞれを完全図解。
見るだけで歌に込められた思いを理解できます。
さらに100人が生きた飛鳥・奈良・平安・鎌倉時代の
歴史と暮らしを学べます。
『百人一首』のみならず、和歌や古典文学の入門書と
してもオススメの1冊です。。
感想・レビュー・書評
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面白かったです!
歌い手のバックボーンとか人間関係とか
当たり前だけども歴史上の人物や出来事と
繋がっているのがわかって
より身近に感じられた気がする
#2024年に読んだ本 7冊目詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さくっと読める。一つひとつの歌の説明も多すぎず短すぎず、ライトな感じで百人一首を楽しみたい人には、とてもいい。他の解剖図鑑シリーズも同じような感じなのだろうか。気になるジャンルで入門したいものがあれば、同じシリーズのもので読んでもいいかなと思う。
イラストがなくとも、歌に対する理解がそんなに変わるとは思えない感じもあるが、やっぱり絵がたくさんあると何となく読みやすい。それにしても、似たような名前と顔が多くて、どうにも古典世界の人間関係はとっつきにくいと改めて思った。そのあたり、細かいイラストと家系図、人物相関図がその都度その都度つけてあって、かつ、ページ間も参照しやすくなっているので、とても読みやすかった。
個人的によかったのは、当時の風習、習俗、年中行事、土地、人間関係などなどのいわゆる古典常識が、紹介されている歌に絡めて、ちょうどいい感じに入ってくるのがいい。コラム的に挿入されるというよりは、一つひとつの歌の前提として、細かすぎない情報がキャプションでつくので、分かりやすいなと思った。
どうしても古典知識は、説明をし始めるときりがないところがあって、飽きさせないけど手は抜かない感じを漂わせる雰囲気のバランス感が、初心者としてはうれしいから読みやすいのだと思う。時代ごとに分かれているのも、大雑把な時代背景を前提にして読めるので、よかった。
とにもかくにも、初心者に親切なつくりの本。百人一首について、ちょっと蘊蓄を得たい人にいい入門書だと思った。 -
その歌が詠まれた時代背景や人物相関図が書いてあり勉強になった。
夜半の月かなと月影と2つ解釈があると初めて知った。
内容は割と難しかった。 -
911/タ/
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百人一首は恋の歌が多いことを知りました
恋の歌が私自身あまり好みでないみたいで、
蝉丸のやうな隠遁者の詠む和歌などのほうが面白いと感じました
次は正岡子規の俳句など読んでみようかなと思いました -
天智天皇和歌の解説が間違った解説でがっかり。
秋の田の かりほの庵(いお)の苫(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)は露にぬれつつ
農夫の様子じゃなくて、
天皇が仕事して衣手に露に濡れつつというのが正解なのに、間違った解説でがっかりで積読になった……
百人一首が尊いのは天智天皇自ら仕事をしていることが尊いのに間違った意味を広めんな -
↓利用状況はこちら↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00571095 -
百人一首は学生の頃に好きで、百首頑張って覚えたけど意味まではなかなか汲み取ることができず。
いつか、もっと深く知りたいなぁと思っていて、
そんなときに見つけたのがこの本。
その歌が詠まれた時代背景や、人外関係が解説されていてとても勉強になったし、昔の表現を分かりやすく今の言葉で表してくれていたりして、より歌人たちの詠んだ歌が身近に感じた。
当時のわたしに教えてあげたい、と思えるような本。
著者プロフィール
谷知子の作品





