森の鹿と暮らした男

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  • エクスナレッジ (2024年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784767832746

作品紹介・あらすじ

「不思議で、魅惑的。この本は別世界への入り口だ」 ――ジェーン・グドール(動物行動学者)

「まさに現代の寓話」――英タイムズ紙

ひとり森に入り、シカを友として生きた青年の7年間の記録。
フランスでベストセラーとなり、世界12ヵ国に翻訳権の売れた感動の体験記!

「著者ドロームはいわば「シカになって」森で暮らし、シカと意識の交流をし、読者を感嘆させるような体験を記述している。森の中から見た自然の記述は詩のように美しく、翻訳もすばらしいものだと感じた。」
<解説/高槻成紀 より>

みんなの感想まとめ

自然との共存をテーマにしたこの作品は、フランスの森で7年間、野生のノロジカたちと生活した青年の感動的な体験を描いています。著者は、集団生活に馴染めなかった少年時代を経て、19歳で森に身を投じ、シカたち...

感想・レビュー・書評

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  • 森の奥に息づく無数の生命の音
    野生動物は理由もなくこちらに危害を加えたりしない
    ノロジカも人間も、森なしでは生きていけない
    森は大気を浄化して、すべての生き物に必要な酸素を放出する
    森がなければそこに生きる野生動物も存在しない
    森に敬意を払い、森の生き物を大事にしよう
    すべての命は自然を構成するいちぶであり、それぞれの役割を担っている、多くの種と水平につながる社会を目指さなければ

  • フランスの森の中で7年間ノロジカたちと暮らした著者の記録。森の友人を撮った写真付き。子どものころから集団での生活になじめなかっ著者は、19歳の時に家を出て森で暮らすようになる。そこで出会ったノロジカたちとの生き方、サバイバルではなくまさに共存である。
    現在も森の近くにパートナー(人間です)と暮らしながら、自然との共存を目指しているという。

    以前「狼の群れと暮らした男」を読んだときには、驚いたが共感はできなかった。本書は、ひそやかな共感を感じた。その違いは、何なのだろうか。じっくり考えたい。

  • 野生の鹿とフレンドシップを築いた青年の物語。
    人は環境次第で何にでも成れるのだと教えてくれるエッセイ。

  • 引きこもり青年が森で鹿と共に生活し、最後は人間社会に戻ってくる。

    著者は鹿の研究者ではなく、鹿を通じて環境問題を訴える人といった感じ。環境問題に興味ある方は好きそう。鹿のライフスタイルを淡々と描きながら、たまに森と人間との関わり、たまに森のサバイバルの仕方を教えてくれる。著者が鹿の言葉が分かるレベルになり相思相愛になっていく様子は、ファンタジーような不思議な感覚で、半ばにダレることもあったが、人間社会に著者が戻れるかどうかのオチが気になり一気読みしました。

  •  かつて、狼と暮らし観察した記録の書を2冊読んだことがある(『オオカミと生きる』『狼の群れと暮らした男』)。これらの著者は、目の前で繰り広げられる狼の行動・事象を狼の習性に照らし、彼らを理解していたように思う。しかし、本書の著者は鹿の行動・事象を自分のファンタジーに落とし込み理解しているようで、全体にうさん臭さが漂う。解説の保全生態学の専門家は違和感と表現されていたが、素人の私の感想は “うさん臭さ”、“うそ臭さ”だ。

     森で暮らすことになった経緯を読んでいると、引きこもりの場として、自宅の部屋ではなく、森の中を選んだにすぎないように感じ、眼前で繰り広げられた貴重な体験も妄想が混在しているのでは、と疑念がぬぐえない。自然を守ろうという掛け声も独善的な視点に過ぎず、多くに向けた主張として貧弱だ。

     7年間森の中で暮らした経験をサバイバル術的な書き方で紹介すれば、もっとエキサイティングな本になったように思う。自己正当性の中で、“鹿や自然を守ろう”的な視点を持たせてしまったため、せっかくの経験が薄口になってしまった印象だ。

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