私の実家が売れません!

  • エクスナレッジ (2024年7月19日発売)
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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784767832982

作品紹介・あらすじ

郊外築75年、大量のガラクタ、恐怖の再建築不可物件……。
残された実家は超問題だらけ!!
笑いと涙、前代未聞の実家じまい本!

維持費に相続手続き、片付けに親族問題、税金対策に売却まで、
いま話題の”実家じまい”問題に
ドラマ&漫画化多数の人気作家・高殿円氏が挑み、
リアルな実体験を綴ります。

親戚トラブルの回避、税金に相続問題、長年放置している家財の片づけ方、
不動産仲介業者に断られた物件を意外な場所で売る方法まで……。

不動産の専門家による解説を収録し、
楽しく読めながら
自然と実践的な知識も身に付きます。

笑えて泣けて、知識もつく、超お得な1冊!
”実家じまい”のお悩みを全解決する、
ページをめくる手が止まらなくなる
新感覚の人情派「実家じまい」エッセイです。

【目次】
第一章 他人より、兄弟親族がいちばんやばい件
第二章 仲介業者を入れて、普通に売り出し、買い手もついたのに
第三章 寄付もできない地獄のゴミ屋敷処分費40万円⁉ プラケース処分戦
第四章 ゴミだらけで昭和で時を止めたタイムボックスにまさかの価値
第五章 不動産素人のただの作家が、仲介を入れずに家を捌けるか
第六章 クルーザー持ちの富豪、祖父の家に興味をもつ
スペシャル対談:実家を考えるとき、いちばん大切なこと

感想・レビュー・書評

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  • 高殿さんの厄介なご実家は…
    ほぼゴミ屋敷、しかもまさかの再建築不可物件!?
    実家って、相続って、のちのちこんな大変なの!?
    私もいつか祖母宅に住もうと漠然と思ってたけど、甘かったかも…。

    実家にのさばる不用品の処理から始まり、
    不動産仲介業者も投げ出した地獄物件を高殿さん自ら手売りするまでの詳細リポート。

    他人の家族写真にそんな需要が…?
    思わぬ落とし穴や掘り出し物、
    エッセイとしても面白くて爆笑必至な上に、
    めちゃくちゃ勉強になる!
    いずれ実家問題に直面したとき、
    この本がバイブルとなるのは間違いなさそう。

    高殿さんの同人誌
    『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』
    で、セカンドハウスを買われるまでのあれこれを読んだばかりだったけど、同じく築75年の実家を持て余すことになるとは、一体なんの因果なのか…

  • 自分にも関係ある実家の処分
    面白く書いてあるので楽しみながら読めた
    こんなにサクサクとはいかないけど最初何から手をつけたら良いかわからなかったし、
    良いきっかけになった

  • なかなか勉強になって面白くてよいのではないか。普通の小説も読みたいです!

  • 高殿さんが、お父さんの実家を不動産屋さんを通さずに売った実話。
    お父さんの実家は不動産屋さんも見放す再建築不可物件。
    しかもゴミ屋敷のボロボロ。
    取り敢えず自分達でゴミは片付けたが、どう売るか、売れるのか。
    実話だけに、リアリティ抜群で、他人事ながら楽しませて貰った。

  • 身内の実家や今住んでいる家を後々どうするか、で悩んでいたところ、同著者である高殿円先生の同人誌である『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』を読み、この本の出版を知り、購入しました。
    全部が参考になるわけではないかもしれませんが、解決の糸口にはなりそうです。また、要所に脚注と、本業の不動産コンサルタントさんの解説やアドバイスが入っており、参考にしようと思いました。

  • 高殿先生すごい…のひとこと。ストーリーもだが、コラムにある不動産取引や相続のあれこれも面白くて一気読みしてしまった。いつか私も似たようなことをやらなければならなさそうだし、そういう人も多いと思う。実家が「微妙に不便な戸建」な人に本当におすすめ!

  • 高殿円さん吉川景都さんによる漫画とエッセイ
    そして不動産コンサルタント高橋正典さんによる解説

    最近の情報がとてもよくわかるようになっています。
    実際に空き家問題に関わっていない人にはあまり興味ない話題かと思われますが、漫画だけでも、できたらエッセイも、読んでおいたらいいかと思います。

    マッチングアプリでの結婚が増えているのと同様
    不動産もジモティーが主流になっていく日がくるかも?

    〈不動産関係のトラブルは、人間関係が9割とも言えます〉

    〈親族間のパワーバランスがあるのが一番大変〉

    〈逃げずに当事者になる覚悟を持たないといけない〉

    〈早目に問題に手をつけておくことによって、実家の問題以外や、自分の課題に全力で取り組めるようになるメリットもあります〉

    〈実家じまいは、気持ちの問題、結局、人間のメンタルの問題が大きいんです〉

    〈親の説得や実家のリサーチ、売る体験はすべて経験として残って、その経験はすべてのものに応用できるのだ、とポジティブに捉えてほしい〉

  • 売れて良かった。家具や食器のゴミ、写真とかあれば見たかったな。

  • この本の良い所は『実家が思ったよりサクサク売れた所』で、悪い所は『実家が思ったよりサクサク売れた所』です…。
    つまり、実家の事について悩みまくってお先真っ暗だけどどうしようという思考の人は安堵出来ますが、これを楽天家の家族に見せたら「な〜んだじゃあ全然安く簡単に片付くんじゃ〜ん」とたかを括って尻を叩く起爆剤にならないって事。
    エッセイとしての家じまいの取っ掛かりとしては手に取りやすいですが、実際地獄絵図がもう見えるなぁという実家と親族をお持ちの方には実用書をオススメかも。
    需要と供給で物の価値は決まるけれど、実家50万ってどうなんかな。

  • 高殿円さんファンで作家さん買い

    再建築不可(公道に接していない)、仏壇含めた残置物だらけのおんぼろの家をなんとか売るお話。
    「明日は起業日!」のような、展開があるので少し物語チックにも楽しめるエッセイ作品。

    業者に引き取ってもらうと数十万円の不要物でも、いろいろな事情で必要としている人がいるものですね(家具がなにもない新婚夫婦、せどりをしている人が根こそぎ持っていったり)
    おんぼろの家にも倉庫需要や、自宅を登記せざるをえない人のセカンドハウス的な需要(これが果たして法的にOKなのかはわからないけど)など色々とあるのが面白かった

    カフェとかで軽めの読書を楽しみたい方に

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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