古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)

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  • 玄光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768304143

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  • 「東京都内、古地図をベースに現代を街歩きしてみましょう」というガイド。旅行雑誌によくある、ポイント間の時間がざっくり書かれただけのガイドではなく、もう具体的に通るルートごとに写真とテキストが展開される、という親切な構成。興味と時間があれば、明日からでも同じ道をたどることができる内容。


    浅草、江戸城、渋谷など"有名どころ"から、四谷〜新宿、深大寺など渋いものも含めた計10コース。古地図を見る=歴史を紐解くことにほかならず、この本の場合は「江戸城と平将門」などにあるように、かなりコアな歴史を踏みしめながら歩くことができそう。同時に、現在の都区の分け方が如何に最近のものであるかもよくわかる。


    個人的には、大阪から関東に来るまでは、(おそらく他の関西人の多くがそうであるように、)渋谷と言えばハチ公・109・あの交差点、上野=西郷隆盛像、四谷=四谷怪談、練馬=大根、くらいのイメージしかもっていなかった。関東に暮らすようになって、駅名や都市ごとの距離感はもちろん身に付くのだけれど、細かい歴史となると手つかずで過ごしている。歴史は勉強しだすと奥が深いのだろうなとも実感できる。


    (しかし荻窪圭さん、パソコン関連記事でよく見かけるライターと思っていたら、iPhoneやデジカメ関連にも造詣ありらしく、古地図+歴史追跡という趣味も実益に広げられているのですね。)

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著者プロフィール

1963年生まれ。東京農工大学工学部卒業。IT系フリーライターとしてデジタルカメラやスマートフォンの記事を書く傍ら、古地図収集と古道探索を行っている。著書に『東京古道探訪』(青幻舎)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 江戸・東京 古道を歩く』(山川出版社)などがある。「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)に古道研究家として出演経験あり。新潮講座「東京古道散歩」や「まいまい東京」などで、東京の古道や歴史を案内する野外講座のガイドも務めている。

「2022年 『古地図と地形図で発見!鎌倉街道伝承を歩く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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