タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる

  • 玄光社
4.00
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本棚登録 : 97
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768308516

作品紹介・あらすじ

ミリオンセラーの手づくり絵本を生み出す、奇跡の出版社の秘密!
谷川俊太郎氏 推薦/「書く人、描く人、作る人、本作りで家族になった人たちの豊かな暮らしっぷり。」

 世界中の本好きを魅了し、奇跡の出版社とも呼ばれる南インドの「タラブックス」。
 圧倒的に美しい本を次々と世に送り出し、ボローニャ・ブックフェア・ラガッツィ賞をはじめ、数々の賞を受賞している。手漉きの紙に、シルクスクリーンによる手刷りの印刷、製本もすべて人の手によって行われているというのだから驚きだ。発注から納品まで1年かかってしまうこともあるスローな生産スピードにもかかわらず、いまや数万部のベストセラーをいくつも抱える、世界で最も注目される出版社……。彼らはいかにしてこのような素晴らしい本を作り、世に知られることとなったのか?
 実は日本でよく知られているハンドメイド絵本の他に、オフセットで作られたものも多数存在する。それらも含め世界各地で長く読み継がれているのは、彼らの社会や文化へのまなざしが根底に流れているからに他ならない。本書は「デザイン書」、「本の本」という枠組みを越え、これからの生き方、働き方に対するヒントが詰まった一冊です。
5章 絵本「夜の木」の世界へ
6章 日本とタラブックス
7章 ギータ・Vギータ インタビュー
巻末 既刊カタログ

感想・レビュー・書評

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  • やわらかな厚みをもった手漉きの紙。
    そこにシルクスクリーンで1枚1枚、1色1色刷られた落ち着いた、けれど鮮やかな絵。
    『水の生きもの』や『世界のはじまり』を本屋でうっとりと眺めていたのですが、その美しい絵本の作り手が気になり、本書を読んでみました。

    インドの子どもたちに読ませたい、インドの子どもたちのための本を作りたい。
    世界中からたくさんの注文が舞い込むようになった今でも、出版社タラブックスの根底にあるものは変わらずにあることが感じられました。
    利益を追い求めるのではなく、手の届く範囲で自分たちのスタイルを貫く会社のありかたは、なんと豊かなのだろう!

    インドでは本と言えば文字がたくさん書いてある"ためになるもの"で、絵本は一般的な表現方法ではなかったということも初めて知りました。(今でも"絵本の読み方"をたずねる大人は珍しくないのだそう!)
    そのような文化的な背景をもつインドで、タラブックスが子どもたちの本を作っていることの意味はとても大きいと思います。
    会社を立ち上げた2人の女性のインタビューからは、彼女たちのパワーと知性が感じられ、よい刺激をもらいました。

  • 180918*読了
    インドにこんなに楽しい出版社があったなんて!
    数えきれないほどの部族があって、トライバルアートがあって、文化もまるで違って…という、日本とは全く違う環境だからこそ生み出された本や絵本たち。
    そして、部族にしろトライバルアートにしろ、インドでは全く着目されていなくて、それを本にしようなんて誰も考えなかったというところに驚き。
    インドだからこその題材や発想なのだなぁ、と思う。
    対話を大切にしているところ、あえてスモールビジネスを選び、従業員を家族のように大切にしているところは、儲けなければ、会社を大きくしなければ、残業しようぜ!的な日本人にとって見習うべき部分が大いにあります。というか、日本にもタラブックス的な考えを持つ人が今後増えていくんじゃないかと思います。

    日本で出版されている翻訳本を読んでみたいのはもちろん、タラブックスオリジナルのものも読んでみたいなぁ。

  • ドキュメンタリー映画にして欲しい!

    私も タラブックスの床にペタンと座り込んで、風通しの良いこの会社を眺めてみたい。


    2018/4/23

    地元にてタラブックスの展覧会があり、この本を作った野瀬奈津子さん、松岡宏大さん、矢萩多聞さんによるトークイベントを聞いた後、再読。

    タラブックスのビルの中のイメージは本書そのままだったけど、お話を聞いてますます興味をもったのは、創設者であり、核となる2人のギータという女性。とくに2人への対談を読み返し、大切なことはすべて彼女たちのことばに、考えにあるんじゃないかしらと感動してしまった。

    「夜の木」の村、パタンガルのゴンド族の特に女性たちの生活に基づいたアートや語り部にも展覧会を見て、タラブックスの視点、アーティストとの対話、フェアな仕事、どれも素晴らしい。日本でも地方にこんな出版社がもっと現れたらいいのに…

  • 『夜の木』で有名なインドの出版社・タラブックスについての本。

    日本人から見ると、羨望が入り交じり、理想化されている側面が強い。

    インド側からの言葉は、正直で誠実。そこに好感がもてた。

  • タラブックス行きたくなる

  • ダヴィンチ201710掲載

  • インドの混沌の中で吟味した出版を誠実に続けるというのは大変な苦労だろうということは容易に想像がつく。外国人がワーホリ感覚で行ってできることではないことも。
    さほど強固でもない「日本との関係」に紙幅を割きすぎていて、文章がちょっと幼稚。それ以外はとてもよい本だった。

  • 世界中から注目されるインドの小さな出版社。
    今まで、話題だという事でその本を仕入れてきたけれど、近いうちに買ってじっくり眺めよう。読もうと思った。
    本づくりにかける想いが伝わってくる。

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