チョムスキー (FOR BEGINNERSシリーズ)

制作 : David Cogswell  Paul Gordon  佐藤 雅彦 
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768400975

感想・レビュー・書評

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  • チョムスキーは、言語学者としての功績だけでなく、メディアや政治を批判した社会批評家でもある。
    言語は、ヒトの中枢神経系や大脳皮質に、"発話"を生み出す生物学的能力ばかりでなく、"言葉という秩序"そのものが、あらかじめ組み込まれている。さまざまな単語を整然と並べて"言葉"という構造物を作り出す能力は、ヒトに生まれつき備わっている。"普遍文法"というものが存在し、万人が遺伝的な"生得権"として、それを受け継いでいる。
    また、マスメディアは、"金持ち権力者に媚びへつらう大衆宣撫産業にすない"と喝破した。一般市民に情報を伝えることではなく、大衆に売り込み宣伝をするのがマスコミの役目になってしまっている。マスコミが国民に売りつけようとしてきたもののひとつが、実際に世の中のを動かしている勢力をたくみに隠蔽し、現実とは似ても似つかぬ情景を描き出した"ウソ偽りの歴史"である、といい、政治についても批判を行っている。

  • 哲学なんだろうけど、私には”元祖陰謀説”という感じ。
    知的自己防衛とは、物事に対して、とりあえず疑い、調べ、考える態度。
    「抽象度をあげ、一層現実を理解できる仮説モデルを築く努力を!」と、チョムスキーは叫ぶ。本書を読んで、巷のウソを見抜く技を身につけてください。

  • マンガにしてはかなりわかりやすいし、詳しくて予想以上に良かった。

  • ●ノウム・チョムスキーは、ユダヤ文化を尊び、シオニズム運動にかかわり、ヘブライ語の復興に熱意を注ぐ両親のもとに生まれ育ったのである。

    ( チョムスキーもユダヤ人なんですね。ユダヤ人ってすごいなあと思います。)

    ● チョムスキーが行う新聞批判も、この論説にかかれたマルクスの指摘と驚くほど似ている。実はチョムスキー自身、マルクスから感化されたことを認めている。

    ( ぼくも学生時代はマルクスをだいぶ読み、感化を受けました。いまでもマルクスは尊敬しています。なにかチョムスキーを身近に感じます )

    ● チョムスキーの考えでは、ヒトの中枢神経系や大脳皮質には”発話”を生み出す生物学的能力ばかりでなく、”言葉という秩序”そのものが、あらかじめ組み込まれている。さまざまな単語を整然と並べて”言葉”という構造物をつくり出す能力は、ヒトに生まれつき備わっているのだ。

    ● あらゆる言語の文法構造は”普遍文法”という土台の上に築かれているという結論に行き着く。

    ( ここがスキナーとの違いだったのだろう。ぼくは、それを認めてもいいと思う。この本では、言語がこんなに難しいのに、幼児がいとも簡単に身につけるからということで、脳に組み込まれているとしている。それだけでは弱いと思う。幼児が驚異的な学習能力を持っていると仮定してもいいのではないか。

     ただ、進化の中で普遍文法なるものが人間に備わったと考えても不思議ではない。またそれは行動分析学と矛盾するものではないと思う。
     この本ではスキナー批判がなされているが、そこに描かれているスキナーはスキナーではない。後日その点についてはいろいろ調べながら書きたいと思う)

     (ぼくが知りたいチョムスキーは言語学者としての彼である。しかし、この本では社会批評家としてのチョムスキーの方にページがさかれている。

     もちろん,その方面も関心がないわけではない。
     イラク戦争のあとの米国は多くの人が知ってのとおりである。それ以前から米国を批判していたというのは先見性があったのだろう。
     ただ、ぼくにとっては特に新しいことではない。メディアの問題や米国の問題は、日本共産党の主張とおりである。かなり共通していると思う。

     なお,ぼくは沖縄に住んでいる。長い間,アメリカの統治下にあった。そして米軍基地に畑を取り上げられたり,殺人,レイプなど,アメリカの横暴さをみてきた。瀬長亀次郎さんらがそのアメリカの本質を以前から見抜いてきた。だから,ここに書かれていることはぼくらにとってはすでに知っていたことではある。)

  • 私は専攻柄、ノーム・チョムスキーの言語学者としての功績に触れることが多いが、彼は、それだけではなく、政治的な発言が多いことも知られている。
    この本は、どちらかと言うと後者の側面メインに書いてある入門書。
    イラストが多くてすごく読みやすいんだけれども、その分話を単純化してある部分は否めず、チョムスキー賛美が鼻につく。
    この本を入り口に、他の本に当たるべき。

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