難民と市民の間で―ハンナ・アレント『人間の条件』を読み直す (いま読む!名著)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768410028

作品紹介・あらすじ

いま時代がアレントを呼んでいる!スクールカースト、就活難民、つながり、空気…すべてが不確かな混迷の時代。私たちは逃れようもなく難民であり市民なのだ。不屈の女性思想家が語る「新しい公共」。

感想・レビュー・書評

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  • アレントによれば、「言論と活動は、人間が、物理的な対象としてではなく、人間として、相互に現われる様式」であり、それこそが、公的な活動の重要な特徴であるというのである。
    『人間の条件』では、この人間が人間たる条件である公的な活動の重要性が説きおこされると同時に、それが現代社会において、いかにして崩壊していったのかを解明している。それだけでなく、来るべき社会においてあらたに公的な活動が再開される可能性とその条件についても、示唆がなされている。
    本書では、このような『人間の条件』で示されている、来るべき社会における公的活動再開の可能性とその条件とはいったい何なのかを、なるべくアレント自身の議論を丁寧に読み解くことを通じて、そしてそれを、現代思想の最先端の議論ともクロスさせながら、明らかにしていきたい。

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著者プロフィール

小玉 重夫(こだま しげお) 
1960年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)(東京大学)。慶應義塾大学教職課程センター助教授、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授などを経て、
現在 東京大学大学院教育学研究科教授

主著
『教育改革と公共性――ボウルズ=ギンタスからハンナ・アレントヘ』(東京大学出版会、1999)、『シティズンシップの教育思想』(白澤社、2003)、『教育思想史で読む現代教育』(共著、勁草書房、2013)、『難民と市民の間で――ハンナ・アレント『人間の条件』を読み直す』(現代書館、2013)、『学力幻想』(筑摩書房、2013)、「カリキュラム・イノベーション――新しい学びの創造へ向けて』(共著、東京大学出版会、2015)

「2016年 『教育政治学を拓く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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