説得―エホバの証人と輸血拒否事件

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768455647

作品紹介・あらすじ

川崎市で自転車の小学生がダンプカーと接触、両足骨折などで約5時間後に死んだ。高津署の調べだと、両親がキリスト教に属する一宗派の熱心な信者だったため、救急病院の医師に「決意書」を出して輸血を拒否。小学生は苦しい息の下で「生きたい」と訴えたが、出血多量で死んだことがわかった。私は知りたかった。少年はなぜそう叫んだのか。そして、少年の意志はどこにあったのか。これから皆さんにお話しするのは、私の悪戦苦闘の記録である。

感想・レビュー・書評

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  • この本を買うきっかけは知人がエホバの証人に勧誘されていたから。
    信じるとは何なのか、救われるとは何なのかというのを考えさせられた。
    信仰と現実世界の生命を天秤にかけたお話。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    自らの信仰に忠実に従うあまり、両親は愛児への輸血を拒否。交通事故に遭った小学生は苦しい息の下で「生きたい」と訴えながら、出血多量で死んだ。なぜ、両親は子供に対する輸血を拒否したのか。なぜ、医師は輸血を施し子供を救えなかったのか。衝撃の事件の真相に迫る講談社ノンフィクション賞受賞作品

  • 人間の尊厳>生命の尊厳であることを教えてくれる書。
    エホバの証人の教義にはまったく魅力を感じないが、その信仰心にはある種の尊敬の念を抱いた。
    彼らを救うには、折伏しかないとも。

  •  この大泉さんという人は、なかなかノンフィクション・ライターとしては意外な方法で取材をしている。ある意味反則かな・・。信仰に従って輸血を拒否する被害者の家族と、人の命を救うことに至上の価値を置く大学病院の医師たちのやりとりは、壮絶。けど、どっちも間違ってないと思う。どっちも悪くないと思う。自分の信念に沿って行動しようとすると、どうしても軋轢は避けられない、ということの典型だと思った。

  • 当時話題になった事件のルポルタージュ。宗教って難しい。単純にはたから見て事の善悪をつけることの難しさを実感した本。

  • 著者は当時大学生、フィールドワークのつもりで当該宗教団体に入信したときのルポルタージュと輸血拒否事件への考察である。宗教とは何か、信じるとは何かを考えさせられる一冊。子どもであろうと大人であろうと信仰とは誰かに信じされられた結果ではなく、その人自身が主体的に選択した結果でなければならないと強く思う。

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著者プロフィール

1961 年東京生まれ。ノンフィクション作家。中央大学大学院哲学科修了。『説得』で第11 回講談社ノンフィクション賞受賞。『人格障害をめぐる冒険』(草思社)、『麻原彰晃を信じる人びと』(洋泉社)、『萌えの研究』(講談社)、『夢を操る―マレー・セノイ族に会いに行く』(講談社文庫)、『ではまた、あの世で 回想の水木しげる』(洋泉社)ほか多数。編著に『本日の水木サン』(草思社)などがある。

「2017年 『オタクとは何か?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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