- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768455647
感想・レビュー・書評
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この本を買うきっかけは知人がエホバの証人に勧誘されていたから。
信じるとは何なのか、救われるとは何なのかというのを考えさせられた。
信仰と現実世界の生命を天秤にかけたお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容(「BOOK」データベースより)
自らの信仰に忠実に従うあまり、両親は愛児への輸血を拒否。交通事故に遭った小学生は苦しい息の下で「生きたい」と訴えながら、出血多量で死んだ。なぜ、両親は子供に対する輸血を拒否したのか。なぜ、医師は輸血を施し子供を救えなかったのか。衝撃の事件の真相に迫る講談社ノンフィクション賞受賞作品 -
人間の尊厳>生命の尊厳であることを教えてくれる書。
エホバの証人の教義にはまったく魅力を感じないが、その信仰心にはある種の尊敬の念を抱いた。
彼らを救うには、折伏しかないとも。 -
この大泉さんという人は、なかなかノンフィクション・ライターとしては意外な方法で取材をしている。ある意味反則かな・・。信仰に従って輸血を拒否する被害者の家族と、人の命を救うことに至上の価値を置く大学病院の医師たちのやりとりは、壮絶。けど、どっちも間違ってないと思う。どっちも悪くないと思う。自分の信念に沿って行動しようとすると、どうしても軋轢は避けられない、ということの典型だと思った。
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当時話題になった事件のルポルタージュ。宗教って難しい。単純にはたから見て事の善悪をつけることの難しさを実感した本。
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著者は当時大学生、フィールドワークのつもりで当該宗教団体に入信したときのルポルタージュと輸血拒否事件への考察である。宗教とは何か、信じるとは何かを考えさせられる一冊。子どもであろうと大人であろうと信仰とは誰かに信じされられた結果ではなく、その人自身が主体的に選択した結果でなければならないと強く思う。