お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?

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本棚登録 : 26
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768456354

作品紹介・あらすじ

宗派を超えて若き仏教徒が集うインターネット寺院「虚空山彼岸寺」。この若者たちは、現代の仏教界をどう見ているのか。彼らの活動は、新しい仏教界の誕生を予感させる。

感想・レビュー・書評

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  • このタイトルはいささか怪しいと言うかキワモノっぽいが、別に「夜な夜な女遊びをしている生臭坊主の実態」を描いた本ではない。なのになぜこんなタイトルを敢えて付けたのか?

    お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?

    インターネット上のサイト「虚空山彼岸寺」の僧侶が共同執筆している本。
    気になるタイトルですね。お寺を抜け出して何をやっているんだろうと知りたくなります。
    実際に読んでみると、タイトルの放つイメージとは違っていましたが、これからの仏教を目指す真剣な僧侶たちの活動を紹介する、なかなか興味深い内容でした。


    本来の仏教のあり方から離れ、葬式仏教としてしか機能していない現代日本の仏教に危機感を抱く宗派を超えた若い僧侶たちが集う虚空山彼岸寺。
    今の時代に沿うように、形にこだわらずにネットを通じて世に働きかけていこうという彼らの活動の紹介がされています。


    格式の高い大きな寺院は、高僧をトップにヒエラルキーが存在していますが、新人ならではの斬新なアイデアも存続には大切なもの。
    こうした新鮮な試みを尊重することは、仏教界全体にも必要な要素だと思います。

  • 完全にタイトルに惹かれて手に取った。お坊さんって夜に抜け出すの??

    「私たち自身のものの見方を、生き方を、よりよい方向へ変化させるものでなければ、仏教など何の意味もない。死んだ人のための仏教は、死んだ仏教である」というのが筆者らの主張である。確かに、私がお寺に行くのはお墓参りや法事のときだけ。日本人が簡単に無宗教です、と言ってしまうのは、仏教が葬式仏教としか認識されていないからだろうなぁ。

    そこで彼らが何をしているのかというと、夜にインターネットを使って、外界とつながっているのである。ブログを書いたり、同じ志を持つ仲間と連絡を取り合ったり。ボーズ・ビー・アンビシャスという語り合いのイベントもあるらしい!お寺でオープンカフェをしたり、修行体験イベントを開催したりもしているという。こういうイベント的な活動を良く思わない人たちもいると思うけれど、仏教に触れてみる、なんかいいな、と感じる場を提供するのは良いことなんじゃないかな。

    時代の流れに合わせて、仏教も人々の心に息づくために変わっていく必要がある。精神的な救いを求めている人は、今の日本にはたくさんいるだろうしね。仏教や禅にはシンプルに自然に生きるための助けとなる、素敵な教えがたくさんあると思う。西欧の宗教とは一味違って、排他的でなくより実践的。今の日本のスタイルはもったいないや!変なのしか知らないから、日本人は宗教アレルギーなんだよ。ぜひアンビシャスしてほしい。

  • (2012/9/29読了)

  • 勿体無い感。もう一歩整理してというか洗練しないと、話題も多岐に渡りすぎておりテーマがぼやけているような。事例紹介かと思いきや、説話的なものも混じってるし、私には煩雑でした…著者多数なので編集段階でもう少しまとめられてたらなと。それだけ、話したくて話したくてたまらないという情熱は感じられました。私的にそう真新しいものはなかったのですが、お坊さんと関わるひと、の漫画かきたくなりまんた。実践例みたいな。取材して。もんもん。多く知られて触れられてほしいことばかりではあるので、余計に勿体無い!感想です。
    そいと、タイトルの秀逸さ。ここ一年買った本のなかで、持ち歩いた先々、みんなが手にとってなぁに?と興味を示す率が群をぬいてました。だからこそ、構成や文体とかで中身ガッカリが出ちゃいそうだなと思うとみたび、勿体無い!

  • インターネット寺院「彼岸寺」を運営されてる、色々面白そうなお坊さんたちによる共著。「宗教は思考停止ではない」という一文が印象的だった。
    信仰ってともすれば「盲信」になりそうだと思ってきたけど、理想的には「納得」という感じに近いのかな。そこも超えていくのかもしれない。

  • amazon のレビューより

    先日、夜中のテレビで、
    佐々井秀嶺というインド仏教界の最高峰の人が、
    四十数年ぶりに帰国したのを追った
    ドキュメンタリー番組があった。

    ここで印象深かったことばが、
    「日本の仏教は人びとから遠くなってしまっている」
    という佐々井秀嶺のことばだった。
    お坊さんを見ても声をかけることもない。
    子供たちに話しかけても、先生がそれを遠ざける。
    こんなに遠くなってしまたのか…。
    という印象が、インドで熱く生きて来た
    老僧の感慨だ。

    でも、できればこの本に出てくる若い僧侶たちに
    会ってもらいたかったものだ。
    とにかく、佐々井秀嶺がおかしいと思ったことは、
    若い著者たちも感じていることで、
    それを彼らなりになんとかしようとしているのだから。

    仏教界で起こっている
    生き生きとした動きが記録されていると思う。

    • hyouseisouさん
      amazon レビューより

      うーん
      現状分析も甘いと思うし、本当に、これからの寺院について、危機意識があるのだろうか。島田氏と同じく...
      amazon レビューより

      うーん
      現状分析も甘いと思うし、本当に、これからの寺院について、危機意識があるのだろうか。島田氏と同じく、「大変だ大変だ」と騒いでいるようにしか思えない。「暗闇ごはん」や「オープンテラス」の功績は認めるが、それらは都会の一部の寺院が為しうることであり、地方の他の寺院へ般化しにくい事業であり、そもそもの解決策にはならない。そろそろ僧侶側から、「大変だ」という本より、一地方寺院でも実践しうるような、具体的な解決策や成功事例をまとめた本を出版しても良いのではないか。
      2010/12/16
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