- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768456552
作品紹介・あらすじ
龍馬がブーツを履いて約150年、日本人はいかに靴と格闘し馴染んできたか。靴からみる日本の近現代と靴づくりの魅力を楽しむ。
感想・レビュー・書評
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90238479
(推薦者:経済経営学類 藤原 一哉先生)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思わず手持ちの革靴を取り出して手入れし始めてしまいました。今度帰省したら、いつもの靴屋に久しぶりに顔を出すことにしようかな…
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私たち日本人が
「靴」を履くようなったのは
つい 最近のことである
着物を着なくなった日本人
が それと引き替えに
手に入れた「靴」の文化
まだまだ
発展途上の「文化」の一つだと思う
もっと 議論され 進化していくべき
ものの 一つだと思う -
文明開化と共に「靴」が日本に入ってきて約150年。
それなりの歴史があるし皆が靴を履いている。
それでもしっかり心身に染み込んではいない靴の文化をめぐる本。
小ネタが興味深い。
玄関は日本の風習(→靴脱ぎhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4771302111)とか、
鹿鳴館の西洋かぶれをドイツ人に批判された板垣退助が、あんたの言ってることは正しいが洋装しなきゃ人間として扱われないと返した話とか。(茶の本http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/406159138Xにあった、西洋は日本が大人しくしている間は未開の国としか見ず、戦争で勝ったら文明国とみなした、という文章を思い出した)
靴を使う側ではなく作る側に重きをおいた造り。
「日本の靴と職人」というサブタイトルなんだからそれはいいんだけど、自覚的にテーマをしぼったというより興味の幅がそこまでっぽいのが気になる。
最後の章はユニバーサルデザインを福祉用品と勘違いしてるっぽいし。
障害者向けの靴をつくってあげる靴職人が昔からひっそりといたんじゃなくて、十把一絡げの大衆向け商品だけをつくるようになった靴業界が障害者(型に合わない足)を無視してきたのだとは思わないんだろうか。
文章はうまくない。変にひねったりしない素直な文章だから読みやすいことは読みやすいけれど、ちょくちょく主語が飛ぶ。
「若い人」の定義が若干上すぎる気がちょっとする。30代後半くらい?
著者と同年代を見て青年全般を判じているように思える。
"バブル以後の「失われた十年」で、仕事は運命的に出会うべきで、仕事を通して自己実現するもの、との考え方が強くなった。有名になることや、どれだけ儲けられたかが自分自身の価値である、との傾向も強くなっている。(p227)"
という部分なんかもバブル世代やそのちょっと下っぽい。今の子ってこうか?
とまあ気になるところは多いけれど全体としては面白かった。