どっこい大田の工匠たち: 町工場の最前線

著者 :
  • 現代書館
4.00
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768457153

作品紹介・あらすじ

先進技術立国ニッポンの飛躍を支える東京・大田。伝統を受け継ぎ、いまの技に挑む、小さな工場の夢ある工匠たちの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 町工場で著名な東京・大田区が従業員3人以下の小さな工場で働く「大田の工匠」を表彰した。
    本書は、その中の17人を紹介している。各人がどのようにして技術を習得したかなど、興味深い
    話が網羅されている。「匠」を目指す皆さんに一読していただきたい。(本学職員推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00528271

  • こんな職人気質が残っているうちは、日本は破綻しないと思わせる一冊。以下、引用。
    「空洞化、空洞化って騒ぐけど、空洞化ってのは真ん中のヤワなところがすっぽり抜けて空洞になることだろう。それなら俺たちは、まわりの枠になって残ろうよって、仲間たちはうまいこと言ってるよ」
    「仕事は、お金が先に行くとロクな仕事ができませんね。お金は後からついてくるものですよ」

    しかし、グローバルエリートかスーパー職人でないと職にありつけない、バカでいる権利がない世の中ってのも辛いもんだ、と思ってみたり。

  • 依頼される仕事は断らないことと、工具や刃物を市販のものに頼らないで必要なら自分で作るというのは、太田の工匠に選ばれた職人のほとんどに共通しているが、その仕事も菓子折り付きで、やり遂げた時に達成感のある特別な仕事と、日々のメシの種になる誰でもできる仕事があり、後者をおろそかにしていては「のめりこむ」ことができないという。心意気も見事で、「空洞化ってのは真ん中のヤワなところがすっぽり抜けて空洞になることだろう。それなら俺たちは、まわりの枠になって残ろうよ」って語り合う。磨き上げられるのは腕だけではないらしい。

  • ものづくり日本とはいうが、実際にものをつくっている人は少ない。ものづくりにそんなにイノベーションは起こらない。小さな実行の積み重ねがあるだけ。

  • 工匠大好き.すばらしい人たちです.

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1933年、東京生まれ。
都立大学附属工業高校卒業後、旋盤工として町工場に勤務する。
そのかたわら、執筆活動をつづけ、作品を発表する。
◎おもな著書
『大森界隈職人往来』(朝日新聞社、81年)--第8回日本ノンフィクション賞
『粋な旋盤工』(風媒社)、『春は鉄までが匂った』(晩聲社)、『羽田浦地図』(文芸春秋)ほか

「1985年 『鉄を削る 町工場の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小関智弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×