狙撃兵ローザ・シャニーナ―ナチスと戦った女性兵士

著者 : 秋元健治
  • 現代書館 (2015年10月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768457757

作品紹介・あらすじ

第二次世界大戦下の東部戦線に、ドイツ軍に恐れられた一人のソ連女性スナイパーがいた。"大祖国戦争"という地獄の戦場に現れた、19歳の若き狙撃手の戦いを活写する。

狙撃兵ローザ・シャニーナ―ナチスと戦った女性兵士の感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦末期、ソ連軍にいた女性の狙撃隊を率いていたソビエトの英雄・ローザ・シャニーナのドキュメント。
    14歳の時に反対する父親とけんかをし、夜に家出。4日間かけて兄の住む街へ行く列車の通る駅まで歩き、兄の家に転がり込む。そこから、寄宿生の学校へ行き、幼稚園教諭になる。しかし、もっと教育を受けたいと学校へ通い、自分の祖国を守るため、志願してソビエト軍に入る。
    ヒットラーの独裁を恐れ、愛する人たちを守りたいと志願したソビエト軍は、理想の国家ではなくレーニン率いる独裁の軍隊だった。
    シャニーナは英雄となるが、最後はドイツ軍の狙撃兵に狙撃され亡くなる。彼女のたどった運命は、本当に彼女が求めたものだったのだろうか。

  • 第2次大戦中の東部戦線で活躍したソ連の女性狙撃手ローザ・シャニーナの小説(2015/10/31発行)。

    本書は史実にもとづいたドキュメント・ノベルとしていますが、裏付けとなる出典はもとより参考文献どころか参考資料すら示されていませんので、信頼性には今一つ欠けています。 又、著者は当時のソ連軍をソ連赤軍(当時のソ連陸軍を指すソビエト連邦・労働者農民赤軍[略して赤軍と呼ばれる]のこと?)、兵卒が二等兵?、兵長または上等兵と訳されるエフレイトールを一等兵?など違和感を感じる呼称を使用しており、余りソ連軍に関して詳しく無いように感じました。
    どうやら比較的良く知られているローザの日記や、ソ連の新聞に掲載されていたプロパガンダ記事を参考に書かれているようですが、内容がメロドラマになっていますので、どの程度まで事実なのでしょう...

    例えば史実についてはロシア史観(さすがにソ連兵による民間人の虐殺は認めていますが)で、1939年のソ連軍によるリトアニアへの侵攻をリトアニア解放、ドイツ軍の空襲で負傷した女性の写真とする物を1942年頃、東プロシアの町(東プロシアはソ連領?)とキャプションしている他、幾つもおかしな所が見られます。この他にも、”ソ連軍は兵員450万人、10個師団の備えがあった(1個師団当り45万もの兵員?)”とか、東欧戦線(東部戦線の間違い?)、”師団長である少佐(大隊長、連隊長、旅団長を飛び越え少佐で師団長?)”等々、誤認・誤記と思われる箇所が多くあります。 そして彼女が戦死するまでの歩みについては、ソ連のプロパガンダ写真を取り混ぜながら、ドラマのように様々な苦悩や障害を乗り越え話が進んで行き、最後は英雄的(?)戦死を遂げると云う出来過ぎな展開になっています。

    本書、フィクションの小説として読むのであれば、それなりに面白い内容だと思いましたが、ドキュメント・ノベルもしくはノンフィクションとして見るのであれば疑問を感じる内容です。もし、ローザ・シャニーナについてのドキュメントもしくはノンフィクションを読みたいと考えている方であれば、本書より「フォト・ドキュメント女性狙撃手」の方がお薦めだと思います。

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