小説 外務省II-陰謀渦巻く中東

制作 : 孫崎 享 
  • 現代書館 (2016年3月15日発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768457832

小説 外務省II-陰謀渦巻く中東の感想・レビュー・書評

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  • 元駐イラン大使を務めた孫崎亨氏による、大部分がノンフィクションという触込みの外交小説第2弾。今回は、イランが舞台で、「イスラム国」による日本人拘束殺害事件などが取り上げられる。前作において尖閣問題で独自の主張をしたために主人公の西京寺大介が在イラン大使館参事官に左遷されるところから、話がスタートする。
    全体的に陰謀論の色彩が強く、全面的に信用はできないが、外交の一側面を捉えていると感じた。
    イスラム国による日本人拘束殺害事件における、麻生財務大臣の「金を出す用意はない」という発言や、菅官房長官の「「身代金を支払う意思もなければ、IS側と直接交渉するつもりがなかった」という発言は、米国に向けたものであるという見方は新鮮だった。公の発言であっても、政府高官の発言が、誰に向けての発言なのかという視点は重要だと感じた。アメリカで影響力が強いのが、軍産複合体とイスラエルグループであるという指摘も、さもありなんと感じた。
    しかし、アメリカのそういうグループも、いろいろ策略はめぐらしていると思うが、アメリカ国内も一枚岩であるわけではなく、不確実性も相当にあるはずであるが、そういう側面が軽視されているような印象を持った。
    また、もともと政権よりの偏った記事が多いことで定評のある産経新聞の記事について、「日本では人質殺害と安倍首相の責任を指摘する者に「魔女狩り」が起こっていました」と大仰な指摘するなど、随所に著者のバイアスを感じた。
    一方で、「情報収集は外交官にとって生命線である。そのためには人と人との結びつきが必要だ。人を集めるパーティは活動に不可欠。」という記述や歯医者を介した情報交換など、外交官の実態が垣間見えるのは興味深かった。
    また、小説の中で、『丘の上の雪だるま』などのイランの童話や詩が多数引用されており、なかなか印象深かった。

  • イスラム国の日本人拘束殺害事件も、描かれている。

    本当に、むごい事件であった。
    テロの怖さを、平和な日本で、テレビの前で見ていていいのだろうか?と思った一人である。
    国、風土、宗教、慣習等が、違ったら、法律も何も通用しない。
    一応小説 外務省Ⅱになっているから、閣僚の名前も出ているが、小説として、読んで行ったが、少し、話が紆余曲折する部分があり、再読する事にしようと、、、、

    しかしこの本のカバーは、画家国吉康夫氏の作品「ミスターエース」。
    移民として、16歳で、アメリカにわたり、活躍された画家である。
    彼もまた、戦争の中、日本と、アメリカの間で、強制収監されはしなかったらしいが、辛苦をなめた人であろう。
    Bloom where you're planted.(植えられたところで、花を咲かせなさい)
    さてさて、これを発したヒラリーさんと、トランプ氏の大統領選はどうなることになるのか?

    EU離脱の国民投票で揺れ動く英国の不安で、今日は、円高、株安とか、、、、
    日本は、これからどうなる!を、書いて欲しいものだ!

  • ⑴のレビューで不評だったせいか、恋愛の話が⑵ではどこかに行ってしまい、これはこれで消化不良な感じ。

  • Ⅰは面白かったのに…

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小説 外務省II-陰謀渦巻く中東はこんな本です

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