風刺画とアネクドートが描いたロシア革命

著者 :
制作 : 桑野 隆 
  • 現代書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768458136

作品紹介・あらすじ

今年はロシア革命百年。風刺画・コマ割りまんが102点とアネクドート(ロシアンジョーク)で、ボルシェビキの権力闘争、社会主義国家の建設、トロツキー追放からスターリン独裁まで、ロシア革命・新生ソヴィエトを読み解く超ユニークな1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 昨年はロシア革命100周年ということで池田嘉郎さんの『ロシア革命―破局の8か月』と広瀬隆さんの『ロシア革命史入門』を読みました。
    この本はそれらより砕けた感じ。
    スポーツ新聞の芸能欄みたいな。
    だからしばしば読みながら笑いました。

    著者の若林悠さんは風刺画収集家だそうです!
    アネクドートというのはロシアでは「こっけいな一口話」をさしていて、日本などで人気のあったのはそのうち風刺もの、すなわちソ連の政治や社会を風刺したものだそうです。

    読んでいて驚いた…というより感心したのは、ソ連のスターリンは現代の金正恩みたいなキャラで、ヨーロッパ諸国では彼のことを風刺した漫画が普通に公開されていたんですね!
    そして、当時の無学で素朴なロシア人は、恐れおののいて暮らしているものの、なんと、スターリンを憎んでいなかったのです!
    ヒトラーの悪行に気づかないふりをしていたドイツ国民とはちがい、ヨーロッパから地理的に隔離されたあまりにも広い国土の中では、他国からの情報に触れることもなく、スターリンの嘘八百がまかり通っていたのです。
    一般国民どころか、党員であっても事実を知る者は指導者層に限られていたそうです。

    この本の主役、悪がスターリン、善がトロツキーですね。
    けっこう、心が痛みました。
    こんなことでいいのかなって。

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