海の見える言葉 ポルトガル語の世界

著者 :
  • 現代書館
3.33
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768468876

作品紹介・あらすじ

欧州・南米・アフリカ・アジアそして日本でも話されるさまざまなポルトガル語の響きに耳を傾けながら世界を歩く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • なかなかうなるタイトルをつけたなと思う。確かに海の見える言葉だ。ポルトガル本国といい、ブラジル、ガボ・ベルデ、ギニア・ビザウ、サントメ・プリンシペ、モザンビーク、アンゴラ、東ティモール、マカオといずれも海岸に面している国だ。ポルトガルが大航海時代に海外に活路を見出したからこそ今のポルトガル語圏の姿があるといえる。




     ポルトガル語の地位は、ブラジルが経済力をつけたおかげで勢いを増して、注目されてきている。日本でもNHKのラジオ講座になるくらいだからなあ。ポルトガル語とは言っても、これだけいろいろな地域が使っているので、当然いろいろな形のポルトガル語が存在する。フランスのように強力な言語を管理する機関がなかったためでもある。




     ポルトガルはブラジルの陰に隠れてしまう。ブラジルは今、そして輝かしい未来が待っているが、ポルトガルには一時期栄えた過去の栄光しかない。その意味では、ポルトガル本国には何か哀愁漂う古老のイメージが浮かんでくる。ポルトガル語とは何かという定義も変化するのだろうか。教えられるポルトガル語も、ブラジル中心、あるいは新たにブラジル語という名称に衣替えしていくこともあるのか気になるところだ。

全1件中 1 - 1件を表示

市之瀬敦の作品

ツイートする