サンカ社会の深層をさぐる

著者 :
  • 現代書館
2.17
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768469392

感想・レビュー・書評

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  • 明治期の移動労働者、季節労働者について知るには類書が少ないため良い本かもしれない
    ただし、作者の悪筆のせいでノンフィクションとしてもルポルタージュとしても民俗の説話としては、致命的に信ぴょう性がないので、一つのフィクションとして読まざるを得なかった

  • サンカは本来、無籍であった。
    オゲという言葉は中部地方以西の非常に広い範囲に使われていたらしい。乞食やハンセン病患者と同じ場所でセブっていたことも共通している。
    サンカという言葉はすでに16世紀前半には存在していた。サンカは当時、坂の者、非人などと同じ被差別民の総称として用いられていた。

  • 分類=民俗・サンカ。06年10月。

  • 三角 寛の創作小説の影響で,現代でも多くの謎と浪漫に包まれている…と看做されがちなサンカ集団だが,これは著者自身の入念なフィールドワークによって「いわゆるサンカ」の実像に迫ろうとするドキュメンタリー・ノンフィクション.調査時期を考えると,さぞ多くの困難があったと思うのだが,ごく近年の調査結果も多く取り入れられた好著.特に箕の構造と制作に関する知見は実に参考になった.読んでいてふと,風選脱穀が近代になるまで普及しなかったのは,箕の製作が特定の職業階級の専業だったからではないか.という思い付きが湧いたが,これは後日また調べてみよう.

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著者プロフィール

1944年生まれ。民俗研究家。 著書に『サンカの真実 三角寛の虚構』『葬儀の民俗学』『新・忘れられた日本人』『サンカの起源』『猿まわし 被差別の民俗学』など。

「2023年 『漂泊民の居場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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