久留米藩 (シリーズ藩物語)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768471180

作品紹介・あらすじ

流れるな、自立せよ。攘夷・開国の争いで、藩論分かれた悲劇。維新の苦難を乗り越え、大河に対峙する心で時代を拓いた筑後の人々。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は九州は筑後、有馬家21万石を扱った藩物語である。
    藩祖は有馬豊氏というが、マイナーな武将である。有馬家は播磨の名門、赤松家の一族であるが、豊氏は、遠江横須賀藩主、渡瀬家に家老として仕えていた。
    そこから累進して、一躍大大名となるのであるが、譜代の家臣が無く寄せ集めのため、家中の統制に困難を極める。また、久留米入国時に居城を普請したため、最初から財政に問題を抱えていた。
    歴代の藩主が英邁であれば救いもあるが、奇矯な藩主が続き苛政を極めたというから救いがない。
    それでも幕末に現れた名君のおかげで、藩政の改革が進んだものの夭折に伴い藩を二分する争いが始まり、攘夷派が開明派を粛清、藩政は大混乱に陥ったという。

    この久留米藩、維新後に西洋文明を受け入れた明治政府に対し、攘夷を迫ったそうである。教科書的な理解によると、尊皇攘夷がいつの間にか開国にすりかわったように見えるが、なかなか波乱があった事が本書を読んでわかった。

    いささか憂鬱な気分になるが、波乱に満ちた藩物語は面白く、反面教師という意味で民主党関係者には大変役にたつと思う。

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著者プロフィール

1942年、福岡県生まれ。久留米商業高校卒。著書『ブリヂストン 石橋正二郎伝』『シリーズ藩物語・久留米藩』『シリーズ藩物語・福岡藩』『シリーズ藩物語・秋月藩』『十二歳の戊辰戦争』『〈三越〉をつくったサムライ 日比翁助』『キリシタン武将 黒田官兵衛』『東芝の祖 からくり儀右衛門』ほか多数。

「2018年 『三池藩(下手渡藩)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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