- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768476772
感想・レビュー・書評
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黒木和雄、庵野秀明などと森達也が自由闊達に語る。ときに空振りもあるけれど、予定調和ではない突き進み方が、森氏らしく、そこもまた面白い。映画に自由あれ、そして、自由に映画を観よう。
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08014
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是枝裕和と森達也の対談が読みたくて図書館で手に取った。
被写体と撮影する側、また環境により撮っていく中で変化するもの。
是枝監督はドキュメンタリー作品をそう定義していた。印象に残った。
作り手に伝えたい結論があり、それを前提に撮影をすすめるのではない。
伝えたい事や作品の内容は、制作の中から生まれるということだと思う。
また監督はテレビの可能性についても言及した。
映画は視聴者が見たいものを選び、映画館に足を運ぶ。
テレビは、作品を見たくない人も偶然に見る可能性がある。
その偶然性がテレビドキュメンタリーの持つ可能性だと言う。
私は目に入ってしまうということは、恐ろしいものだと思う。
良くも悪くもテレビは作品そのものが垂れ流しだ。少し恐い。
テレビが社会を作っているのは紛れも無い事実なのだと思った。
私は是枝監督の様にテレビの可能性を信じる事はできない。
必要以上の購買意欲を駆り立てる番組・CMが多い気がする。
私はテレビが好きだが、無ければ無いで問題ないと思う。
将来はこの機械を持たない様にしようかとも思う。
エヴァの庵野秀明とアーレフの荒木浩と森達也の対談も面白い。
『気持ち悪い』という台詞はアニメファンに向けたものだと思っていたが、
やはりそうだった。それがわかっただけでも嬉しい。庵野監督は変な人だ。