- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768479063
作品紹介・あらすじ
"市民"のあり方を思考する「シティズンシップ」をキー概念として、ソクラテスから現代までの教育思想史を読み直し、混迷する教育改革論議に哲学のメスを入れる。教育学の最前線で行なわれている議論をわかりやすく紹介、国民教育から新しい公教育の思想へ、"市民"への教育を構想する画期的な教育学入門。
シティズンシップの教育思想の感想・レビュー・書評
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近代の思想を教育という観点から 整理。教育について 根本から考えよう という時に役立つ。
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参考になった本文の引用は「学校を社会の批評空間として再編成すること」というものである。
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良い本でした・・・一時に似たような本何冊も読んでるからよくわからなくなってきてるな。。。
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<世界を変えるにはどうしたらよいのか?>
シティズンシップ概念の変遷。
教育を作り変える際の理論的視座の提供。
【メモ】
・18-19-20
個人的自由→参政権→社会的権利
(T. H. マーシャル)
・新保守主義、サッチャー、レーガン
1) 卓越性>平等
2) 共同体への義務や責任
新保守主義→第三の道へ
・「教育の本質に関する科目」の教職課程からの削除
・「教師は教師である前にまず市民でなければならない」(野地洋行)
・プラトンの絶望
・コンドルセ
1)公教育は近代科学=歴史の進歩
2)次世代を育てる
・教育におけるシニシズム
理性なしの語り、良い加減にしろ。
・柄谷行人『トランスクリティーク』
「カントとマルクス」
・思い通りにならない危険な他者、子ども
・大人と子どもの境界問題としてのシティズンシップ
・フィヒテ「国民は国家に先立つ。しかしア・プリオリに存在せず、教育によって作り出さなければならない」
・国家との契約(面白かった!)
国家→企業→?
徴兵→就職→?
☆価値が多元化した社会ではやはり評価になるのではなかろうか? -
この本は、教育哲学系の本には珍しく、教育思想を縦横無尽に駆使して、日本のこれからの教育のゆくえを探求しているという意味で、すごく貴重な本。
様々な教育学の概念や思想や、日本の戦後教育などをひもといていく中で、これからの教育のあるべき姿を見出していく。そこで行き着くのが、「シティズンシップ」を養う教育だ。市民教育は、決して教育のごく特殊な領域ではなく、教育のあるべき姿に立ち戻って考えたとき、あるいは時代の変化を考えたとき、必然的に出てくる結論の一つだということ。
自分が考えていた様々なことや、これまで得てきた様々な考え方が、うまく結びついていった感じで、個人的には読んでいてすごく面白かった。しかもかなり平易な文章で書かれていて、難しい概念も全くと言って良いほど出てこないので、すいすい読めました。
この本に書かれている教育思想をバックに、あるいは参考にして、具体的にどのような教育を考え、実現させてゆくのか。それが自分たちに課せられた課題だ。
小玉重夫の作品




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