- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769020127
作品紹介・あらすじ
あいうえおの木には文字たちが暮らしていました。ことば虫に教えられ、風にふきとばされないように、大切な言葉を作ることに…。
感想・レビュー・書評
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文字の一つ一つに意味はないけれど、組み合わせれば言葉になり文になる。
そして大統領に伝えるメッセージに。
自分の気持ちをうまく伝えられない子もいる。
少しずつでいいから、言葉にできるようになってほしい。
そして大人も一人ひとり、あきらめずに声を上げていこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔、あいうえおの木では、文字たちが葉っぱの先でのんびり暮らしていた。
あるとき、強い風が吹き文字たちは吹き飛ばされてしまう。
怖くてもう葉っぱの先には行かないで木の枝の中で縮まってあつまっていると、シマシマの蜂のような虫がやってきて、1文字ではなく、くっついて単語を作ると強くなるよ、と言われ単語を作る。
いぬ、ねこ、はっぱ、そら、あかい…。
そこへ紫色の毛虫がやってきて、単語で満足するのではなく、文章も作らなくてはと言う。
文章を作れるようになったことを喜ぶ文字たちだが、毛虫は更に大事なことを言う文章でなくてはならない、と言う。
文字たちは一生懸命考え、
「ちきゅうに へいわを すべての ひとびとに やさしさを せんそうは もうまっぴら」
という文章を作る。
毛虫は文字たちを背中に乗せて、どこかへ行こうとする。
尋ねると大統領の元へこの言葉を持って行こうと言うのだった。
文字→単語→文章の流れを学ぶ絵本かと思っていたら、最後の大統領のところへ持って行くというところで、子供らしさが吹っ飛ぶ。
戦争と平和を考えることも大切だけれど、それよりも、文章を作るときは「なにか だいじなことを いわなきゃ だめだ」 という毛虫。
この言葉に感銘を受けた。
言葉を大切にしない人が多い今、少しでも言葉に敏感になってほしい。 -
文字がことばになって、文になって
そして意味のある、メッセージのある想いになって・・・
そんなことが自然にわかってくるようなそんな感じ。
レオ・レオニの絵はほんとうにやわらかくて
やさしくて読み手にほんわかした時間を与えてくれるなぁ。 -
文字たちがのんびりと暮らすあいうえおの木。しかし強い風が文字たちを葉っぱからふきとばす。そこで文字たちはちからを合わせてとても大事な言葉をつづることに。言葉は力になる。そこに繋がりと想いがあれば。と思う。
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木に文字がいっぱい付いていて、楽しく暮らしていた話。
文字が虫みたいで斬新な設定でした。
意味のある言葉になることで、文字1つ1つよりも重みが増すのか、風に飛ばされなくなるという。
更に文章になることでより繋がりが強くなる。
大事な言葉を選んで表現する、というメッセージ性がとても強い作品でした。
バラバラにいる文字の中から、2歳半の息子は知ってる文字を見つけるのが楽しかったみたいです。
言葉に興味があるみたいで「これなんて書いてある?」攻めでした。 -
あいうえおの木には、文字たちがのんびりとくらしていました。そんなある日、とても強い風が吹きいくつかの文字たちを葉っぱから吹き飛ばしてしまいます。残った文字たちは、怯えて隠れてしまいますが、そこへ1匹の虫がやってきて、言葉を作れば吹き飛ばされないと教えてくれました。言葉をつくり、風に負けなくなった文字たちに、次にやってきた毛虫は「意味のある文を作ったら」と提案します。本当に大事なことはなにかと考えた文字たちに浮かんだ言葉とはいったい…?
文字たちが最後につづった文には、作者の反戦の強い気持ちが込めらています。 -
2022/04/25 戦争についてこどもに伝えることを考えた時のオススメで。
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子どもたちが覚える、ひらがなの一文字一文字。
集まれば意味を持ち、力になり、思いを伝えることができる。
色鮮やかな素敵な絵とともに、言葉の力を知り、最後のメッセージには思わず「おぉ!」と心の中で拍手。
レオ=レオニの絵本を数多く読みましたが、ありのままの自分を認めようというメッセージ性の作品が多い中、平和への願いを言葉の力と共に込めた一味違う作品で新鮮でした。 -
あいうえおの木とは? 英語ではどんな言葉になっていたのかな?ABCかな??それにしても、発想が素晴らしい。谷川俊太郎さんの訳も又素晴らしいのでしょうね。
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