ロベルトのてがみ

制作 : こみや ゆう 
  • 好学社 (2016年1月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769022206

ロベルトのてがみの感想・レビュー・書評

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  • エッツの1967年の作品が2016年の日本にやってきた!
    つまり、今も変わらずに読める本だったのだ!
    そして、今の日本に必要な本なのだ!

    ロベルトの家族は、父、母、マルコ、マリア、リタとちいさい女の子のあかちゃん。

    メキシコからカリフォルニア州の小さい町にやってきてふるぼけた家に住んでいる。
    父も母もスペイン語しか話せず、小学校に通う3年生のマルコだけが英語を話す。

    ロベルトは、英語もわからず、善悪もわからず、働く両親に相手にもされずに、好き勝手して、お荷物扱いされていた。
    そんななか、おとうさんと言い争いをしたおかあさんが家を出て行ってしまい、残されたロベルトはまたまたいたずら。子どもを放置しているとしてきするおまわりさんは、おとうさんに「子どもセンター」へ子どもを預けることを教える。
    かくしてロベルトは「子どもセンター」へ通うことになる。

    こどもの生態が正しく描かれている。
    まわりの大人の子どもへの対処の仕方がよい。

    この本を読むと、こどもがこどもとしてちゃんと扱われていない辛さがひしひしと感じられる。
    悪いのは子どもではなく、子どもをちゃんと扱わない大人なのだと思う。

    善悪を教え、習慣を教え、言葉を教えること~やはり教育が大切。
    ちがう文化、ちがう言葉の中で生きて行くことは並大抵ではない。

    でもこの本の中で一番最初に覚えた英語が「いい!」だったのが本当にすてき。
    そういうふうに言葉をおぼえていきたいもの。
    髪や目や肌の色で左右されずに自然に友達を作れていかれればいい。

    この絵本の中では、まだ差別されずに扱われているのが救い。今では、貧しい移民は差別を受け、正当に扱われないこともある。
    英語を覚えてアメリカになじんだ子どもと親が意志の疎通をはかれなくなっていくという問題もあるし、英語を覚えたとしても、勉強をしていくレベルについていかれるかも心配。

    ロベルトがこの先、何か目標を持ち、生きて行かれるといいな~

  • メキシコからアメリカへ移住した7人家族の次男ロベルトのお話。ある日、両親がけんかをし、お母さんが家を出て行ってしまいます。ロベルトは日中施設に預けられることに…
    エッツの体験に基づくお話。絵も文章も派手さはないけれど、心の深いところを丁寧に追ってくれているという印象。

    ロベルトは悪気はないけれど、言葉が通じなかったり、わからないことが多いせいで、周りの人に叱られたり誤解されてしまいます。それが私の心に突き刺さるようでした。子供のすることには理由があるかもしれないのに、大人は想像して理解してあげようとしていない。私もその一人かもしれない。

    少しずつロベルトが施設に慣れて、文字を覚えて行くところもゆっくりで好き。ロベルトがくるくる回ってぼく、ロベルト!という表紙のシーン、いいな。嬉しいなんて言葉がなくても伝わってくる素晴らしさ。

    絵本だけど、しっかりした読み物。
    小学校中学年くらいからかな。
    そして学校の先生やパパママに。
    やんちゃな男の子を抱えてる方に。
    特別支援学級などの方が読めば、すごくわかることがあるのかもと思った。

    家庭の絵が描き方もリアルで子供に媚びない感じが好き。一冊の本を読んだような満足感。

  • メキシコ移民である両親の元、5人兄弟の真中のロベルトはなかなかのいたずらっ子。本人は、いたずらしているわけではなく、興味のあるものに素直に反応しているだけなのだが。ロベルトの両親は英語が話せないので、家ではスペイン語で話している。小学校に行っている長男と長女だけが英語がわかる。まだ学校へ行っていないロベルトは、町の人たちに注意されても怒っていることは表情でわかるが、何を注意されているのかがわからない。
    ある時、両親がけんかをして父親が母親を追い出してしまいます。父親は幼い妹二人を祖母に預けます。父親が庭師の仕事に出かけ、兄と姉が学校へ行っている間ロベルトは一人で町を三輪車で遊んでいますが…。

    貧しい移民の子として育つロベルトの素直な気持ちが、少しづつ家族や地域の人たちに受け入れられていきます。アメリカの抱える様々な人種の問題を、子どもにわかりやすく訴えています。
    原作は1967年、もちろんトランプ大統領のメキシコとの壁問題が起きる前の話です。

  • まわりの言語が、わからなかったロベルトが、英語を少しずつ学んで心がほぐれていく様子が丁寧に描かれている。言葉を学ぶのは根幹だなーと感じさせられる。

  • 2016年に出版された絵本の勉強のため、借りてよんだ。

    ロベルトのかぞくは、メキシコからやってきた。
    ロベルトは、わるいことをしておこられても、英語がわからない。
    おかあさんはりょうりがへたで、おとうさんに家をおいだされてしまった。

    移民、当たり前の貧乏、教育の重要性、親同の不仲……、すべての問題は繋がっている。
    でも、少しずつ光が見えてきている。
    こういう話は、くさいなぁと思いつつ、やっぱりじーんとしてしまう。
    絵は多いけれど、文学に分類したいような本だ。
    子どもは教育されてはじめて善悪がわかるんだよなぁ、と、胸に刺さるおはなしだった。
    原題は『BAD BOY, GOOD BOY』、翻訳の妙ですね。
    絵にもあまり色がないのだけれど、逆にそれがいい。

  • 絵本にしては文章が多すぎて、読みごたえはあったけど、子どもは手に取るかしら?

  • 大好きなエッツなんだけどな
    良い子になって家族が救われるんだけど
    悪い子の表現がなんだかつらい

  • ロベルトは評判のいたずらっこ。おかあさんは苦労がたえません。ところがある日、おとうさんとけんかしたおかあさんが、家からいなくなってしまいました! 昼間「こどもセンター」に預けられたロベルトは、英語がわからないのでわめいてばかり。でもそのうちに友だちと遊びながら英語を覚え始めました。
    長いおはなしですが、生き生きとしたロベルトがとてもかわいい、すてきな絵本です。

  • 978-4-7690-2220-6 50p 2016・1・15  1刷

  • 子どもたちが生まれる前に、メキシコからアメリカにやってきた両親のもと兄弟とともに育つロベルト。
    両親は英語を話せず家庭内ではスペイン語でコミュニケーションを取っている。
    学校に通っている兄のマルコだけが英語を話せるので、家族の通訳がわり。

    まだ小さいロベルトは、英語がわかってコミュニケーションが取れれば問題のない場面でも、言われていることが理解できないので、悪い子のレッテルを貼られてしまう。

    家庭内言語と社会の言語が異なる環境で育つ子ゆえの苦労と成長が描かれる。

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