銀河鉄道の夜 (画本 宮澤賢治)

著者 :
  • 好学社
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本棚登録 : 37
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (100ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769023241

感想・レビュー・書評

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  • とうとう入手!
    小林敏也さんの画本シリーズ。
    復刻後、ずっと探していたけどいつも在庫がなくて。
    いままで持っていた本に人物があまり描かれていなかったもので、少年たちに違和感があるものの、じっとりとした物語の空気がそのまま。
    陰影、光にどきりとする。

    S12の音読に。
    やまなしの時も感じたけれど、音読で聞くと宮沢賢治って一文が長くて、句読点がなくて、とても読みにくい。
    訛りの会話、時代やら専門的で身近にない品達。
    独特の世界だなあ、と活字拾いやらを説明しつつ実感する。
    1日2頁がようやくな音読。途中で「これって星座じゃね?」とS12が気づいた。
    さそり座のあかい星ってなんだっけ!気になってしかたがない。

  • 大人になってからの初宮沢賢治作品。
    絶対に経験したことはないが、どことなく懐かしいような、宇宙の寂しくも素敵な物語だった。
    ジョバンニとカムパネルラの友情の気高さと儚さには胸に鋭い傷を受けたような痛みが走る。
    夢落ちと呼ばれる展開だが、現実の世界で幸福を探しに行こうとする決意から目が覚めたので、ジョバンニには頑張って欲しい。
    赤いサソリの話は凄く好き。自分よりもか弱い生命を食べていたが、自分が食べられる際には必死に逃げ出し、イタチの食べ物になることを拒んだ罪を感じる所は、その後の顛末含め美しい。

  • 知っているようで知らなかった「銀河鉄道の夜」。
    こんなあらすじだったのか、と改めて思った。
    書かれた時代を感じさせない。
    そこがファンタジーなんだろうなあ。
    絵も素敵な「銀河鉄道の夜」だった。

  • スクラッチという緻密な技法で描かれた小林敏也さんの絵がシュールです。

  • 「宇宙」でおなじみのBTで使おうかと考えたけど、昭和の日本っぽすぎてやめた。これはこれで味があるけど。

  • 9.78E+12

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著者プロフィール

1896年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921年から5年間、花巻農学校教諭。中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。1933年没。

「2019年 『銀河鉄道の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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