確率の悪魔―科学理論と現実のはざま (ケイ・プラス・ケイ・プレス)

著者 : 本田成親
  • 工学図書 (2003年5月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769204497

作品紹介・あらすじ

明日は必ずやって来る-人間は固くそう信じて疑わない。だからこそ、暦をつくって未来に備えて種をまく。古くから連綿と繰り返されてきた「無意識的確率行動」である。一方で、予測へのやみがたい欲求は近代に入って「意識的確率概念」を生み出した。いまや科学の世界の法則は、数学という非日常的な言語をまとった確率概念があればこそ未来に対して意味をもつ。だが、日常言語との乖離の結果、「確率論神話」の台頭も避けがたいことだった。人間の認識能力の限界や悪夢のようなトートロジー(同語反復)…「確率」の意味をいま問い直す。

確率の悪魔―科学理論と現実のはざま (ケイ・プラス・ケイ・プレス)の感想・レビュー・書評

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  • 科学の問題を認識論や確率論からアプローチしようという試み.

    本書の前半は,まず科学の根底に存在する問題を提起し,次に確率論の説明をしている.
    内容は哲学的であり,確率を無意識的な確率概念と意識的な確率概念に分類し,各々の意味と限界について論じている.

    明日の降水確率は30%です.
    さいころの1の目が出る確率は1/6です.

    違いがわかるだろうか?

    文書の語り口は軽快であるが,内容が難しい.
    例えば「証明」という説明(p.92)

     証明とは,やさしくいえば,自己のすでにもちあわせる概念の中から十分に使い慣れていて事象との対応関係のとくに明確で認識しやすい概念のみを選択し,それらの組み合わせていくことによって,より高次の概念を把握しその正しさを認識する過程をいう.

    などなど.このような文章が淡々と続くので,読者の力量が試されるところである.

    上の例でも,良く吟味すると正しいように思われるが,それが正しいのか,用語の誤謬なのかは寡聞ながら判断できない.

    もう少し科学に対する知見を得てから読み直そう・

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