記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法―単語・歴史・公式・数字がすばやく覚えられる驚異のテクニック

制作 : Gunther Karsten  荒井 恵子 
  • こう書房
2.74
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本棚登録 : 107
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769610366

作品紹介・あらすじ

2007年に「記憶力世界選手権」チャンピオンになり、また2009年の同大会の種目別で世界記録を打ち立て、記憶に関する多くのギネス記録をもつカールステン博士が日本の読者に独自の勉強法をお伝えします。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 記憶力アップのための7つのテクニック

    第2章 勉強のために必要な11のヒント

    第3章 誰も知らないおもしろ勉強テクニック

    第4章 ジャグリングのススメ

    第5章 学校ではこうやって勉強する 実例

    第6章 語学・あなたはどの学習タイプ?

    第7章 学習心理と動機付け

    第8章 脳のフィットネス

    第9章 情報をそのまま信じるべからず

    第10章 記憶力最終テスト

    付録



    1.記憶における映像の威力
     私たちの映像に対する記憶力がいかに素晴らしいかについては、1973年にカナダのL.スタンディング教授が次のびっくりするような実験をおこなっています。まず被験者に合計1000種類の具体的なものが描かれた画像を5秒おきに見せ、次に、すでに見せられた画像1枚と、まったく初めての画像1枚を被験者に2枚ずつ並べて見せて、そのうちどの絵を前に見たのかを言い当てるのが実験課題でした。結果はなんと、被験検者は平均で1000枚のうち992枚もの画像を当てることができたのです。同じ実験を次に単語を使ってやってみましたが、たった70%しか記憶できませんでした。


    ■2.記憶力や学習効果が上がる、脳の「準備運動」
    以下に脳の準備運動のポイントをあげます。
     1.そのテーマに関して、すでに記憶に入っている知識を思い出しておく
     2.これから勉強する教材に出てきそうな内容を前もって予想する。
     3.その勉強をする理由、目的、動機などを確認する。
     4.その勉強の中で解決したい疑問点、自分にとって大切な点などを書き起こしておく。
     学習範囲が大きい場合にはこのような点に留意すると、勉強がより簡単に、効率よく、楽しくなります。


    ■3.勉強を妨げる「干渉」
     いくつかの情報が似通っていて覚えにくいと、それぞれがお互いを「干渉する」現象が起き、勉強の妨げになります。英語の先生が深く考えずによく似た発音の英単語{whole, hole, haul}を同時に教えようとし、生徒たちはわけがわからなくなってしまうことがあります。先生に悪気はないのでしょうか、これが干渉となり、勉強が難しくなってしまいます。(中略)

     勉強の際には必ず、似ている情報は一度にたくさんではなく、できるだけひとつひとつ順番に覚えるようにしましょう。消化するのに時間を必要とするのは胃だけではありません。脳もそうなのです。


    ■4.気分転換も勉強とは異なる性質のものを
    集中して何かを勉強したあとは、何かまったく別のことをするべきで、性質や内容的に同じことをしてはいけません。
     新聞を読むというのも、基本的には情報を頭に入れるという勉強と同じ性質の作業なので、前に勉強した内容と干渉し合って記憶の妨げになることがあります。むしろ音楽を聴いた方がいいし、散歩や運動は最適です。


    ■5.ロキ・メソッド(ジャーニー法)のスリーステップ
     第1段階では、自分の親しみやすい場所を決めます(たとえば自宅や学校など)。そしてその場所の構成部分(ポイント)をいくつか選び出し、移動の順番(ルート)を決めます。そしてそれを覚えます。
     第2段階は勉強です。学習内容を頭の中でイメージして、先ほどのルート上のポイントにーつずつ置いていきます。
     第3段階は勉強とは関係なく、ただそれを思い出すことです。ロキ・メソッドで覚えたことを思い出すには、頭の中で先ほどのポイントをひとつひとつ訪ね、それぞれ何を置いたのかを思い出します。


    ■6.脳を発達させる「ジャグリング」
     記憶カアップのための7つの要素でも触れましたが(第1章)、記憶カを抜群に高めるには右脳・左脳両方を最適の状態で使う必要があり、そのためには右脳と左脳の間で素早く正しい伝達がおこなわれなければなりません。まさにこの右脳・左脳間のコミュニケーションと情報伝達の活性化にはジャグリングがいいのです。ジャグリングをうまくおこなうためには両方の脳が共に動いていなければならないからです。


    ■7.語学の2つの学習タイプ

    ●オーディオマティックタイプの特徴
     オーディオマティックタイプは情報を「自動的=オートマティック」に「音=オーディオ」として捉えます。歌であれ方言であれ詩であれスローガンであれ外国語であれ、意識せずにただ常に繰り返して聞くことによって言葉が頭の中に入り、情報は音として音を司る脳の領域に記録され、その記録は簡単に再生することができます。
    ●論理知覚タイブの特徴
     論理知覚タイプはオーディオマティックタイプに比べ言語習得で大変な思いをします。このタイプにとって勉強とは論理と知覚の作業に他ならず、意識して勉強しなければなりません。きちんと理解できても、考込まずに即座に記憶したことを使えるようになるまでには時間がかかります(ですからこのタイプは外国語で作文が書けても、話せるようになるにはまだまだ時間がかかります)。


    ■8.成功のための5つの柱

    (1)開始はー刻も早く
    (2)十分な手助け
    エリクソンが調査した専門家たちのほとんど全員が周りから、主に親から多大な助力を得ていました。すばらしい業績を修めるためには自分の努力だけではなく、時間や労力、資金を定期的に、長期にわたって惜しみなく使って助けてくれるだれかが必要になります。
    (3)やる気
    (4)練習のPEAK
    (5)耐久力
    長く集中した作業をするのに必要な時間に心身を捧げ、最高の業績を残すためには、時間を調整し作り出すことが成功のカギになります。エリクソン教授はこれを「1O年ルール」と呼んでいます。「どんな分野でも(世界で数人しかおこなっていない、まったく新しい分野を除いて)ひとりの人間がその分野を極めようとするならば、少なとも10年必要です」


    具体的な記憶テクニックとして、上記で「ロキ・メソッド」をご紹介しましたが、カールステン博士は覚える対象によって、他にもいくつか使い分けています。

    まず、ゼロから99までの数字を、何らかのイメージとして覚える「数字イメージ変換」。

    私たちも年号の暗記等によく使う「語呂合わせ」。

    そして、覚える対象に論理的なものを見つけ出す「ロゴモニック」(博士が作った「ロジック」と「ネモニック(記憶術)」の合成語)などなど。


    ◆ただ、いずれの方法にせよ、「覚えられるかどうか」もさることながら、「覚える内容を適切に加工できるかどうか」がキモなような。

    自分自身が、基本的にほとんど加工しないで「丸暗記」で何でも覚えて乗り切ってきただけに、この辺のテクニックについては、なかなか手放しでは推奨しにくいと言いますか。

    もちろん語呂合わせについては、自分で作れなくとも、昔から誰かが作ったものが大抵あるので、それを覚えれば良かったのですが(他力本願w)。

    そこで私は、この手の「世界チャンピオン」たちの記憶術の本を読むときには、具体的な方法よりも、それ以前の「考え方」の部分を参考にしております。


    ◆例えば、上記ポイントの2番目の「準備運動」や、7番目の「語学の2つの学習タイプ」(本書内では判定テストもあります)等々。

    さらに直接的な記憶術ではないものの、本書の特徴とも言えるのが、第4章を丸々費やしている「ジャグリング」。

    実際に大学での研究成果も出ているとのことなので、下手な「脳トレ」よりは、効果がありそうです。

    ここではご紹介しませんでしたが、図解付きでかなり踏み込んで解説されていますので、興味のある方は要チェックで。


    ◆本書は200ページ弱と薄いわりには、ノウハウが結構詰め込まれていると思います。

    また、方法論だけでなく、第5章では「歴史」や「化学」「地理」等の学校の勉強における、博士の記憶術の具体的なやり方を伝授しているのも有難いところ。

    必ずしも資格試験向けではないのですが、覚える内容いかんによっては、応用も可能かと。

    勝手なイメージかもしれませんが、ドイツ人の著者が書いただけあって、愚直に取り組めば、きっと効果があると思われ。

    ■記憶力アップのための7つのテクニック
    1.変換~記憶しやすい情報に変える
    2.連想~古い情報と新しい情報をつなげる
    3.想像~覚えることが簡単に、楽しくなる
    4.感情~記憶するとき意識的に感情を入れる
    5.論理~自分にわかる組み立てでよい
    6.場所法~内容を完璧に順序どおりに覚える
    7.映像化~「心の目」で生き生きと

    カール大帝の生まれた年747年を覚えなければいけないときには、
    747という数字から、カール大帝がボーイング747型機で生まれたと
    想像してみます

    「ソクラテスが生まれたのは『ソコラです』」としゃれてみるのは
    いかがでしょう

    東西南北。残念ながら地図上でどちらが西でどちらが東かよくわか
    っておらず混同する生徒はまだいます。でもこれは「論理的」に考
    えると、west(西)が左でeast(東)が右です。二つの頭文字を合
    わせてみてください。“WE(私たち)”となりますから

    酸性とアルカリ性のペーハー(PH)の値はどちらが少ないか。当然、
    酸性です。酸性は2文字、アルカリ性は5文字で字数が少ないですから

    刺激がなさすぎてもありすぎても(頭脳活動における)良い成績を
    出すにはふさわしくない

    「コンテクストに沿った学習」とは、何かを覚えるときに、あるコ
    ンテクスト(=文脈)で学ぶと、後にその同じコンテクストになっ
    たときに思い出すことができるという学習

    学習項目は分散して覚えるべきではなく、その分野の情報をまとめ
    て無意識に関連付けられるように覚えるべき

    いくつかの情報が似通っていて覚えにくいと、それぞれがお互いを
    「干渉する」現象が起き、勉強の妨げになります。英語の先生が深
    く考えずによく似た発音の英単語{whole,hole,haul}を同時に教えよ
    うとし、生徒たちはわけがわからなくなってしまうことがあります

    キケロは「キーワードを頭の中にある各場所に置く」ことによって、
    何時間にもわたる長い演説の内容を覚えました

    「若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同
    じ思想を持つ者を尊重するように指導することである」(フリード
    リッヒ・ニーチェ)

    勉強していて、その勉強がもうつまらなくなり飽きたと気づいたら、
    次のことをしてください。勉強内容を他の視点から、新しい視点か
    ら見直してください。そうすると脳にもう一度火がつきます

  • 数字をひらがなやアルファベットに変換する記憶法を使えば、誰でも訓練次第で1000桁までの数字でさえ順番通りに覚えることができるという。
    テレビなどでも、円周率の記憶を披露しているのを見たりするが、そのようなイメージ化する方法を使っているのだろう。
    著者のカールステン氏もオックスフォード大学で行われる記憶力世界選手権で世界記録を打ち立てている。
    1時間以内に1949もの数字を覚えたというのだから驚きである。

  • 前半は比較的よく聞く記憶術に関する内容だが、後半は記憶術から派生して、語学学習やジャグリングなどについて広く書かれており、興味深い。

  • 第4章が丸々、ジャグリング(3ボール)の説明。しかも結構詳しい。3ボールの説明・練習方法は出版されてる本の中で一番詳しいんじゃないだろうか。

  • 20101105 BBM 数字を記憶するテクニック

  • 暗記には苦手意識があるので気になるテーマです。

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