国会議員秘書の禁断の仕事術

著者 :
  • こう書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769611158

作品紹介・あらすじ

国会議員はなぜいつも先を読み支持者の心をつかむことができるのか?それは「おもてなしの心」を持った議員秘書がかたわらにいるから。究極の「おもてなし術」、議員秘書のプロフェッショナルな人心掌握術。

感想・レビュー・書評

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  • 一味違う、仕事術。相手の受け取り方をいつも意識している考え方が一番の違いのように感じます。個人的に苦手な分野なので、勉強になりました(^^

    ・私がある企業の役員をしていたときのことです。営業部門の責任者がメンバーを鼓舞するため、営業成績が上がるたびに細かな数値達成状況や営業努力を労うメールを全社に配信していました。しかし、会社のなかには営業部門以外の部署も存在します。
    管理部門の責任者が配信メールに対して「そのような送信は部内に留めてほしい。各部門の役割は異なるし全社メールは自部門の成果を披露するものではない」と反論しました。そのメールに対してすかさず社長が、「君の主張は正論で正しいと思います。しかしその表現は最低です。君は上司が部下を労うための行動をどのように思っているのですか」と返したことがありました。

    ・相手の関心度合いを計る質問。
    「社長!今日のお洒落のポイントはなんですか?」「服を選ぶときにはどのようなことに気を遣われているのですか?」
    会社や仕事にはまったく関係のない切り口で質問をしますから相手も気軽に答えてくれます。
    「そうだね。清潔感を心がけているよ」「ブランドモノではなく仕立てのよいモノを選んでいるんだ」「姿勢がスマートに見えるように靴はこだわっているよ」
    実は、質問に対する答えはどうでもいいのです。ここで、ひと言「なるほど、やっぱりブランドモノは違うんですね」「スマートな靴で高そうですね」などと返します。
    これらのひと言は、相手の答えとまったく噛み合っていません。もし社長がきっちり話を聞いているなら、意味を問いただしてくるに違いありません。
    「そのとおりだ」「うん、うん、そうだねえ」みたいな回答であれば、相手は、あなたの質問に関心がありません。話に興味がないから聞き流したり、突っ込まないわけです。

    ・以前、「職場でイラッとくる行動」についてアンケートを取ったことがあります。その結果、1位が舌打ち、2位がため息、3位がアクビでした。これを「職場でやってはいけない行動=STA」と命名しました。
    他にもNGな行動はいくつもあります。貧乏ゆすり、間食、大声で話す、疲れたを連発するなどなど。ただし、前記のSTAは他を圧倒していました。

  • 国会議員秘書の禁断の仕事術
    情報とお金が入ってくる人心掌握のテクニック85

    「国会議員」「秘書」「禁断」
    「情報」「お金」「人心掌握」

    これらのキーワードが並んでいるタイトル。

    さぞかし国会議員が秘書を使って
    「越後屋、お主も悪よのぅ」みたいに
    一般ピープルの心を握って
    禁断の、やっちゃいけないお仕事を
    どのようにやっているのか

    …なんて内容を想像する方もいるかもしれませんが
    全く違います!
    ダークな、ダーティーな内容の本ではございません。
    (そもそも国会議員はダーティーな人ではないはずですから!)

    国会議員秘書の経験のある筆者が
    国会議員秘書の仕事とはどういうものか、
    それを行うにあたって、必要なもの、大事なものは何か、
    そしてそのテクニックとは…を
    余すところなく披露している本です。

    国会議員の世界なんて関係ない、
    と思う方もいるかもしれませんが、
    私たち一般ピープルが仕事をする上でも
    気をつけるべきことやヒントになること満載です。

    本の内容紹介にもある通り、
    議員秘書はついている先生が落選してしまえば
    失業する憂き目に遭う、とっても不安定な職業。
    だからこそ、自分の身の安泰を図るためにも
    ありとあらゆる気配りをし、あらゆる人の心をつかみ
    支援者を得ていかなければならないのです。

    あらゆる人の心をつかむ…ということは、
    顧客との関係、
    これから開拓していこうとする相手との関係、
    会社内での関係(上司・同僚・部下との関係を含む)、
    ひとりの人間として生活する上での人間関係、
    いろんな場面での応用ができると思います。
    リーダーシップに関することにも触れられています。

    文章も簡潔で、見開きで1テーマ完結なので
    読みやすいです。
    後から目次を見て部分的に復習もしやすいです。

    タイトルを見て、ドロドロっとした内容を
    想像した方にとっては、
    とても肩透かしになる内容だと思いますが、
    議員秘書の仕事への興味のある、なしに関わらず
    気配りの極意を学ぶための参考書になると思います。

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著者プロフィール

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員。
東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。
現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎元首相夫人)を運営している。NHK、民放のTV出演、協力多数。
また、コラムニストとして、朝日新聞「telling,」「オトナンサー」「アゴラ」「J-cast」で執筆中。著書は『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)、『頭がいい人の読書術』(すばる舎)など10冊以上。

「2021年 『100万PV連発のコラムニスト直伝「バズる文章」のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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