青天の星

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  • 光人社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769810858

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  • 特攻隊について描かれたドキュメンタリー・ノベルです。現代の航空事故の話から、段々と特攻の話に目が向けられていきます。

    これは特攻に関する三部作の最終巻で、数年前に一作目を読んだことがあります。事実に脚色を加えることなく(勿論、小説にはなっていますが)、それぞれの特攻兵、家族の過酷な運命が描かれているのですが作者の目はとても優しく、鎮魂の文として泣けます。

    戦争そのものが悪であることは間違いありませんが、命をかけて大切な者を、国を守ろうとした若者たちの姿が忘れられていく現代において、小説という形で私達は何かを考えさせられるのではないでしょうか。

    そして是非、あとがきも読んで頂きたい一作です。2003年に刊行された本作あとがきには、2001年のテロに起因する、憎悪と報復が繰り返される世界の様子が記されています(書かれたのは2002年)。
    それから二年が経った今、世界のおかれている状況は悪化の一途をたどっています。これは悲しむべき事実です。
    戦争そのものの善悪を問うのではなく、そこに存在した一人一人の姿に目を向けて欲しい作品です。

    (2004年6月15日)

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著者プロフィール

作家。1933年福岡県生まれ。
1964年、テレビドラマ脚本『十八年目の召集』で第1回久保田万太郎賞を受ける。
日本放送作家協会理事、文部省社会教育審議会委員・専門委員などをつとめた。
小説、ドラマ、ドキュメンタリーなど戦争と戦後問題をテーマとする作品が多い。
『月光の夏』は自らの企画、脚本で映画化、映画(神山征二郎監督)は観客210万人という大ヒット作となった。オーディオドラマ『ヒロシマの黒い十字架』(中国放送)は2000年度文化庁芸術祭大賞を受ける。
著書に『夢にむかって飛べ 宇宙飛行士エリソン・オニヅカ物語』(講談社)、『虹の絆』(毎日新聞社)など。最近刊『子犬よさらば、愛しきいのち/ユキは十七歳、特攻で死んだ』(ポプラ社)。

「2004年 『ピアノは知っている 月光の夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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