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- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769813002
感想・レビュー・書評
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刑務官というまったく縁のない職業。
単に刑務所で囚人の監視を行うだけの仕事ではない。死刑執行という厳しい現実もそこにはある。
死刑判決を受け、「主犯」ではないのに「主犯」にされてしまった田村の無念。
しかし、「他人の命を奪った報いに命を取られるのですから、悟りを開いて、穏やかに命を捧げては、被害者や遺族に申しわけありません」と言い残し死刑台へと田村は向かう。
精いっぱい死刑執行に抗うフリをしながら、心では達観していた田村の遺書が切ない。
まったく知らなかった世界がそこにはあった。
刑務所という世間から隔絶された世界にも、人間模様はあり、苦悩や喜びもまたあるのだと知った。
難しい題材だったけれど、そのわりには読みやすかった気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり面白いが、主人公を美化しすぎている。
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