真実のインパール―印度ビルマ作戦従軍記

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  • 光人社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769813064

感想・レビュー・書評

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  •  インパール作戦という言葉は聞いたことがあるが、その中身については何も知らない。
     新たに第31師団に配属された7名の同期生の話である。その中の一人である作者が、当時の記憶をたどりながら説明されている。内容は単調であるが、戦闘以外の実生活などが詳細に説明されている。
     組織であるから司令部や前線部隊があるのは当然として、その他に具体的に経理室なるものがあったことが興味をひいた。また、「集落で食料・物資を調達するときは、所持していたルピー貨幣を現地人に支払ったこと」や、終戦後に、「捕らえられる前に小銃をきれいに整備しておかないと英軍に笑われる」と思ったことや、「日本刀は兵器に含めて欲しくない」と思ったことなど、当時の「日本軍の魂・心情」も描かれている。英軍に兵器類を引き渡す際の引き渡し内訳書を英語で書かなくてはいけないので、三省堂の英和辞典とかコンサイス英和辞典を活用していたことが驚きであった。英軍やインド軍やビルマ人との会話の雰囲気もえがかれている。
     歴史には現れてこないがほぼ真実に近い内容であると思う。そういう意味で、後世に残す価値のある一冊であると思う。

  • amazonの商品の説明から引用↓

    内容(「BOOK」データベースより)
    「私は生死の間を彷徨い戦没者の意志によって生かされているもの」と考え、食糧もなく兵器も弾丸もなく、後方支援ゼロ、瘴癘の戦場で、山を越え、河を渡り、彷徨する弊衣を纏うた味方兵士のために、没我の境地となり、東奔西走した烈兵団58連隊の若き主計士官が書き綴った青春苦闘の異色ビルマ戦記。

    内容(「MARC」データベースより)
    「今後わが国がいかなる国になるか予期し得ないが、後世のため、また自己の将来における奮起の資とするため記述しておく」として執筆された、ビルマ作戦における、補給を無視したがゆえの惨憺たる戦争の実態の記録。

    ・・・確か、朝日新聞の書評にも上記と同じような
    内容が書かれていたと記憶するけど、
    作者からみた「真実」といった感じだった。
    作者の平久保さんの体験は、
    物があふれた現代からみれば、
    確かに大変なことではあるけれど、
    このかたは、主計士官であったことで、
    ずいぶんと救われていた思う。
    東奔西走した、という割には
    そこここに「やれやれ(* >ω<)=3」といった感があり、
    末端ではあるが、補給をする側にいた人間の余裕がうかがえる。

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