軍艦「矢矧」海戦記―建築家・池田武邦の太平洋戦争

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  • 光人社
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769814795

作品紹介・あらすじ

新鋭軽巡洋艦の誕生から沈没の日まで466日の生涯にわたって艦橋に立ち、太平洋戦争後半の三大海戦に参加した若き士官-戦後、日本の超高層建築時代を拓いた建築家が初めて語る苛烈な戦場体験。21歳の海軍士官が見た日本海軍の最期。

感想・レビュー・書評

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  • この本の主人公池田武邦氏は、東京帝国大学第一工学部建築学科を卒業後、1967年に株式会社日本設計を設立、多くの著名な建造物の設計、都市計画の立案などに功績のある人物ですが、太平洋戦争時には軽巡洋艦「矢矧」艤装員、航海士、測的長として、「矢矧」の最初から最後までを共に生き、そしてその最後を看取った人物でもあります。若手下級、そして中級士官としての率直な戦争観、人生観が実によく伝わってきます。
    戦争の事実は一つなのでしょうが、その真実は一つではありません。政治指導者の真実、民衆の真実、統帥中枢にいる者の真実、高級・中級・初級各士官たちのそれぞれの真実、そして兵たちの真実。それぞれが違います。彼の語る真実は、多様なアスペクトの一つであるともいえますが、壮絶な経験から何かを学び取った多感な青年の率直かつ誠実な懐述ともいえよう。一読して損は無いと思います。

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