現代ミリタリー・ロジスティクス入門: 軍事作戦を支える人・モノ・仕事 (-)
- 潮書房光人新社 (2012年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769815259
作品紹介・あらすじ
弾薬・燃料・糧食にトイレットペーパーから暗視ゴーグル用の単三電池まで-膨大な物資補給に始まり、兵器の整備・調達、人員の輸送・配置、衛生管理、基地建設などなど…ハイテク軍隊に不可欠な現代の「兵站」を考察する。
感想・レビュー・書評
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マニアのライター特有?の、前提知識を共有しない素人に対して不親切だったり、くだけた書き方など、金を払って自分は何を読まされているんだ、という感想を抱かざるを得ないが、マニア本として、個別の話題を、そんな話もあるのね、というくらいで読むのには良い。
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軍隊(またはそれに準じる実力組織)というものの補給、兵站、輸送等の後方支援がどのように形成されているのか、という話。
いわゆる「戦闘部隊」を一定期間動かそうと思ったらその何倍もの「後方部隊」にずっと前の時期から準備させなければなりませんよ、という話。
意外とマニアックな話が多くて、一般的な知識として組み込むには、一度読んだだけではダメなのかも。
本当は2、3周読むべきかも。まだ読んでないけど。
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兵站に関する本ですぐに思いつくのは大井篤著「海上護衛戦」だけど、あちらが資源等を運ぶ通商ルートの保護が目的であるのに対し、こちらは装備の調達から兵員輸送、装備輸送、そして整備などの軍隊内における補給全般を解説している。
太平洋戦争で言えば、ガダルカナル島での戦いでの日本軍の補給は失敗例だと思う。
前線への補給輸送を取り上げても、単純に規模を大きくすれば良いというものではなく、大きくなると補給部隊自体が大きな消費を生み出すというジレンマは色々と考えさせられる。
プロジェクトのような仕事だと段階毎に人員が増減するけど、増やしすぎると予算が足りなくなるし、減らしすぎるとプロジェクトが失敗する。その加減が難しい。
そういう意味では部隊の規模で補給物資の定数を定めておくというのはプロジェクトでも同じように使えるのかもしれないな。 -
軍事関係の書籍にしては珍しく堅苦しくなく読みやすい。
ただ、入門というタイトルではあるが、内容がエピソード集というか、調べてわかったうんちくをまとめた感じなので、読み終わった後に体系的に知識が残る感じの書籍ではないと感じた。
まあロジスティクスの当事者ではなく、外野の人間として野次馬的に読むという観点でいえばそれはそれでよいのかもしれないが。 -
ロジなくして勝利なし