B29撃墜記: 夜戦「屠龍」撃墜王樫出勇空戦記録 (光人社ノンフィクション文庫 203)
- 潮書房光人新社 (2005年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769822035
感想・レビュー・書評
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愚鈍で精神主義でどうしようもないといった、陸軍航空のイメージを完全に払拭する名著。無線を縦横無尽に駆使し、地上の高射砲部隊との連携の元、高々度にてB29と死闘を繰り広げる屠龍とその搭乗員たちにほぼ全て筆を割いており、日本がどうしたアメリカがこうしたといったことは一切書かれていない。だが、それがいい。繰り返すが名著である。
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4769822030 176p 2005・3・13 新装版
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本土防衛の航空機関係の書物を読むのが最近続いている。芙蓉部隊同様に夜間戦闘に長けた部隊。なかなか必要高度まで上がれなかったり、弾数が少なくすぐ補充しに地上に行かなくてはいけなかったりと不利な面も多いなか、筆者のB29を26機撃墜という戦果は素晴らしい。
目の前で仲間が自爆したり体当たりを決行する場面は生生しさと筆者のショックの大きさに読んでいるこっちも言葉をなくす。
バッツリと話が途切れてしまうが、筆者の「これ以上語りたくはない」という言葉の重さが、答えそのものなのか。 -
「屠龍(とりゅう)」という聞きなれない名前の戦闘機があったのをこの本ではじめて知りました。ゼロ戦とはちがって大砲のような機関砲を積み、太平洋戦争末期にB29を次々に撃墜していたという事実にびっくりです。そのようすもナマナマしく、一読の価値有りです。