二式大艇空戦記 新装版: 海軍八〇一空搭乗員の死闘 (光人社ノンフィクション文庫 215)
- 潮書房光人新社 (2006年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769822158
感想・レビュー・書評
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太平洋戦争末期、ウルシー島への特攻部隊を先導した二式大艇乗員の記録。事の成否はともかく、特攻という極めて異常な作戦に従事するにあたっての兵士の内面と、任務に全力を尽くそうとする義務感という心理がよくわかる。
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特攻隊員の遺書を集めた本や、戦後世代がしたためた特攻隊の記録、それらを読むのであればまずこれを読んでほしい。帯には「感動の空戦記」なんてあるけれど、そんな内容ではない。
もう言葉もない。 -
二式大艇に乗って、銀河をヤップ島へ誘導せよ。
銀河は特攻機として、往復分の距離を片道分として出撃する。それの道しるべとして、二式をウルシーへと連れて行く任務を筆者が課せられる。
特攻としての出撃、それらの苦悩や躊躇いなどが生生しい。また、その過程で描かれる筆者の正確がまだうら若く未熟だと思い知る。こうやって幾人もの若い櫻が散っていったのか。
銀河を誘導している場面は秀逸。 -
普通の戦記。著者の考え方が理論的でわかりやすい。飛行艇は他の兵科と違う特殊な運用が多い。
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表紙カバーが変わってしまっているかもしれないが,出撃時の著者の背格好が他の隊員より頭1つ分以上高い偉丈夫で,「なるほど.これだけ大柄なら,乗る機種は中攻か飛行艇しか無さそうだな」と変に納得してしまう.