輸送船入門―日英戦時輸送船ロジスティックスの戦い (光人社ノンフィクション文庫 399)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769823995

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦中の日本および、イギリス商船の戦いをまとめた一冊。個別の事例に光を当てているため、入門編としてはよいが、対潜戦闘のシステムなどはさらっと触れられているだけなので、別の本を読むとよい。

  • タイトルは『輸送船入門』であるが実際には第二次世界大戦時の日英の海上護衛が主な内容で合間に輸送船や護衛艦に関する解説が書かれている。
    おおまかに分けると4章で1,2章は日本の海上護衛とその実例、3,4章は英国の海上護衛とその実例となり、日英の海上護衛を比較する事ができる。
    知られているように日本の海上護衛体制は酷いもので第一次世界大戦次の通商破壊への対応が全くと言ってよいほど行われていないように読める。
    英国は開戦時こそ体制が整っていなかったものの、第一次世界大戦で海上護衛の重要性を身にしみて把握しているためか迅速な対応ができているように読めた。
    今後、当時のように大規模な海上護衛を行うことは無いと思うが日本が海外からの輸入がなければ社会が成り立たない事を考えれば、反省することは必要だと考える。
    [more]
    海上護衛が戦争の帰結に大きく関係したという事で日英を比較したのだと思うが、前提として日英では正面に必要な戦力が大きく異ると思うんだよね。
    海軍が主力ではないドイツと海軍も主力のアメリカでは必要になる正面戦力が大きく異る。
    まあ、それを言い出したらアメリカと戦争を回避することが敗戦を回避する唯一の方法だと思うけどね。

  • 新書文庫

  • 4769823991 341p 2003・11・13

  • なんだかんだ言って輸送がダメだと動かないのが軍隊。大げさに言うと弾頭を敵に輸送するのが軍の仕事なんですよね。前からこの手の本を読みたかったのですが途中で投げそうで倦厭してましたが読んでみると新しい発見などがあってそこそこ面白いものです。

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著者プロフィール

大内建二(おおうち・けんじ) 昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞。主な著書に「海難の世界史」「日本の航空機事故90年」成山堂書店がある。

「2020年 『WWⅡ 商船改造艦艇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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