商船戦記: 世界の戦時商船23の戦い (光人社ノンフィクション文庫 439)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824398

作品紹介・あらすじ

戦争は補給を考えずにおこなうことは、絶対に不可能である-第二次大戦では連合国、枢軸国を問わず、各国の商船が戦争のために徴用されて献身的に働いた。北大西洋航路の豪華客船は軍隊輸送船に病院船、あるいは航空母艦に変身した。特殊な環境のもとで活動する商船たちの知られざる戦いを描いた話題の海戦記。

感想・レビュー・書評

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  • 2004年刊。補給戦史を主フィールドにする著者の面目躍如の書。日本軍の補給と兵站に関する準備不足は著名だが、他国の商船に関する実像を見ると、日本の無謀さという意味合いがより浮かび上がる。トリビアとして、①太平洋戦争時の米国護衛空母(艦載機25機程搭載、低速だがカタパルト装備で実戦参加可)が115隻就航した事実、②25ノットの高速大型輸送船なら、潜水艦の追跡を逃れることができ、単艦でも輸送任務が可能(英)、③通商線破壊を意図した日本の仮装巡洋艦は、ほとんど戦果を挙げず仕舞い、④コンクリート船の長短の解説等。
    ちなみに、日本は終戦まで空母搭載用のカタパルトを開発できなかった。そのため、艦載機の発艦には一定の速度を空母側が出す必要があり、低速である商船改造の護衛型空母を実戦に投入するわけにはいかなかった。

  • 4769824394  381p   2004・12・12 ?
    商船を通して第一、二次世界大戦当時の世界の政治・経済・生活の大きな流れが見える。
    知らなかったことも多くあった。

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著者プロフィール

大内建二(おおうち・けんじ) 昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞。主な著書に「海難の世界史」「日本の航空機事故90年」成山堂書店がある。

「2020年 『WWⅡ 商船改造艦艇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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