陸軍中野学校―秘密戦士の実態 (光人社NF文庫)

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  • 潮書房光人社
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824831

感想・レビュー・書評

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  • 中野学校出身者によって書かれています。知らなかった活動の話もあり興味深く読みました。

  • 中野学校は旧陸軍の組織で、主に諜報員を養成するために設置された機関である。今も昔も日本は情報戦に弱いというのは常識だが、それでも当時の軍は、情報戦の重要性は認め、中野学校も秘密勅令で作られている。今の平和ボケした日本よりはマシか。

    当時、優秀だった人はみんな軍人を目指していた。そんな中でも中野学校には、マルチな才能を持った人たちが選抜されていたらしい。その人たちが、どのような教育を受け、どんな任務をこなし、どんな成果が上がったかに興味があって本書を読んだ。

    で、どうだったかというと、戦争初期は、インド独立運動のような本来の任務に就いていた。しかし、敗色濃厚になると、現地自活で攪乱せよみたいな命令で、特攻まがいの使われ方をしている。関東軍に配属されていた者はなすすべもなく、ごっそりシベリアに抑留されている。著者は卒業生の成果を強調するが、残念ながらそうは思えない。今も昔も日本型組織の人の使い方はヘタクソということか。むう。

  • こういった本を歴史の教科書に引用したいですね。コラムあたりで。
    特に藤原機関から岩畔、光機関の活躍は圧巻です。マレー戦線、インド国民軍の創設とインパール作戦での敗北、戦後インド独立へのくだりに秘密戦士の底力を感じます。
    中野学校創立の昭和13年から終戦昭和20年までのわずか8年間で、卒業生は2,500人。しかしながらその功績は絶大。まさに少数精鋭ですが、ただ情報戦の技術に長けていただけではなく、アジア民族、現地人への深い愛情を彼らが抱いていたのだと、藤原教官の言葉に感じます。
    賛否両論はありそうですが、他国の解放にこれだけの情熱を傾けられる彼らの愛情はやはり本物と思えてなりません。

  • 陸軍中野学校は、日露戦争における明石工作を手本として設立された。一般学生を選抜教育し、八年間で二千五百余名の秘密戦士を送り出している。彼らは、一切の名利も地位も求めず、国の大義の為、陽のあたらない場所で殉じていった。中野学校出身者の活躍は多岐にわたる。亜細亜諸国の独立支援、特攻の義烈空挺隊、和平工作等々。終戦後も、朝鮮引き上げ、昭和三十年、シベリアでハバロフスク事件を主導、小野田寛郎少尉にいたっては30年間も残置諜者として戦っていた。彼らの活躍には驚くばかりだが、その根底には柔軟な思考と、鉄の如く堅い誠の精神があった。

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