還って来た紫電改 新装版: 紫電改戦闘機隊物語 (光人社ノンフィクション文庫 486)

  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824862

感想・レビュー・書評

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  • 地図やパイロットになるまでの課程をまとめた表、戦闘機性能データ比較や軍階級や部隊編成についてなど随所に解説があり逐一用語に関して自分で調べずともスムーズに読み進められる。
    羅針盤と高度を確かめる計器、自分のカンを頼りに計算しながら5時間も部下を引連れて飛んだ話は信じられないほど凄く素直に感動した。
    死んだと思っていた戦友と戦後再開しまた仲良くしたり、戦中からの付き合いがまだ続いていたりという話には驚いた。普通とは違う状況下を共に経験した人間同士にしか分からない絆とかそういうらものがあるのだろうなぁと思った。

  • 実際に戦っていた方が、こうして体験を本に綴ってくださることはとても貴重で有難いことだと思います。
    体験した方にしか分からない数々のエピソードを知ることができました。

    宮崎さんは7年前に亡くなられたとのこと……。
    ご冥福をお祈りいたします。

  • 4-7698-2486-6 308p 2008・12・22  2刷

  • どの章も丁寧に書かれていて、作者の人情味溢れた実直な人柄が伝わってきた。
    事実の丁寧な描写により、戦争はただ人が死んでいくのみではなく、そこに様々な人の思いが混ざり合っているのだとひしひしと感じた。
    リアルな戦闘機乗りとはどういうものか知りたいならば読んでほしい名著である。

  • 大切な青春が戦争に沈んだのではない。そう思う方が罪深い。戦わなかったものからどうしてそれが言えるのだろう。
    彼らは青春を、命をかけたのだ、大きな歴史の中で。

    次々と減っていく仲間。
    帰ってこない滑走路に立ちつくす場面で、私の気持ちも立ちつくす。
    大空に向かって叫び出したい。
    帰ってこい、帰ってこいと大声を張り上げたくなった。

    見たこともないけれど、著者が失った仲間たちの笑顔が、私の脳裏にも自然に浮かんできて涙がにじむ。

    彼らは今の日本をどう見るだろう……。

  • 彼らの攻撃は猛烈だった。
    12機編隊のB−29は1機当たり6門、合わせて72門の機銃が火を噴く。
    たちまち、「弾の壁」が出来てしまうんだが、彼らはそこを突き抜けて攻撃して来た。
    大変な勇気だ。
    あまりに接近してくるので、搭乗員の顔が分かったほどだ。
    率直に言うが。
    あんなに勇敢なパイロットは他にいない。

    (アメリカ搭乗員の証言)

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