免疫革命

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  • 講談社インターナショナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770025173

感想・レビュー・書評

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  • 癌関係も多作な安保氏。希望は与えるが裏付けはない。藁にもすがりたい患者を抱える家族にとっては。。。どうなんだろう。私は勧められない。ただ色々サプリや薬の宣伝になってないのは好感は持てる、気がする。

  • とても勉強になった。実践したい気持ちになる。

  • 現代医学では完治が難しいとされるアトピーや膠原病などの難病などに悩んでいる方は、是非読んでほしい1冊。
    何回でも読みなおしたい良書です。

  • 関係箇所だけ拾い読み。

    膠原病は、免疫亢進ではなく免疫抑制状態とのこと
    わかりやすい書き方だし、要再読
    行ってみるかな、新潟

  • 安保先生の本は、数冊読んだ。今や家庭医学、健康本のコーナーには、うんざりするくらい、たくさんならんでいる。内容は、どれもこれもほとんど同じで、食傷ぎみだ。こうなると出版社の要請にしたがって、惰性に本を出してるのかしらと勘ぐりたくなる。

    だから、この手の著者の本は、最新の出版物のものより、過去、金字塔を打ち立てた充実の1冊を手に取れば十分だろう。

    鍼灸の自律神経調整効果を考察するなら一読することをおすすめする。

  • 今回は免疫についての本を読んで、いろいろ考えさせられたので、免疫とオーラソーマについて書いてみたいと思います。

    安保徹、という医学博士の書かれた「免疫革命」という本についてはご存知の方も多いかと思います。

    「免疫学問答」という安保徹博士と僧侶の無能唱元という人との対談の本は、免疫について知るにはわかりやい本ですが、オーラソーマの考え方とも共通していることもあるので紹介します。

    免疫の原理については、安保博士の本を読まれるといいと思いますが、そこから導き出される結論は、ごく常識的な側面と、え? と思わせる、現代医学の常識を覆すようなことも多く書かれています。これはとても勇気がいることですね。

    安保博士によると、病気の治療は自然治癒力の利用が大切であり、自然治癒力の根源である免疫力を高めることが病気を予防し、自然治癒を導くのに大切である、とのことです。

    そして免疫力を高めるにあたっては、それらの免疫は自律神経に支配され、自律神経のバランスが崩れることで病気や災難をまねいてしまうことになるので、そのバランスの偏りが是正されることが大切す。そのためには、単なる技術的な治療だけでなく、心の問題、つまり人間的な生き方を模索することが必要とされる、とのことです。

    そうすることで単に免疫力だけでなく、総合的な自然治癒が行われ、肉体と魂の回復が同時に起こる。と書かれてあります。

    これは人間の心身一如という観点から納得できる考えで、オーラソーマは、この魂の回復とこころのバランスを整える、という側面に寄与することができる道具であると言えるでしょう。

    この安保博士の免疫の理論にそって考えると、オーラソーマは自分自身にくつろぐという意味で、リラックスをもたらすものであるので、副交感神経に作用し、免疫を高めることにも有益であろうと思われます。

    この本に書かれていることのなかで、オーラソーマに関連あると思ったもうひとつの理由は「未病を治す」ということについてです。

    つまり、「未病を治す」というのは、病気が身体の症状として現れる前に治すということですが、それが東洋医学で名医の条件でもあるとされています。

    そこでこういう落語があります。

    どんな患者が来ても「手遅れだ」というと、治ったときに名医とたたえられるという話を聞いたある医者が、あるときハシゴから落ちて腰を抜かした男が担ぎこまれてきたのを見て、

    「こりゃ手遅れだ」

    と言ったところ、その患者を連れてきた人は、抗議して、

    「でも、先生、これハシゴから落ちただけなんですよっ!」

    と言いました。しかし、その先生は・・・

    「なぜ落ちる前につれてこなかったのだ」と言ったとか。

    実は、ポマンダーとかクイントエッセンスは、この「落ちる前に気をつける」、ということでもあるんですね。

    キルリアンフォトやオーラ写真、というものがありますが、これは身体から数センチ離れた電磁場の領域を写しているわけです。

    クイントエッセンスは、それよりも繊細なエネルギー領域、エーテル体とアストラル体の領域に作用するのですが、このキルリアンフォトの原理によると、これらのエネルギーの領域に乱れが生じたり、傷ができてそのままにしていると、それが数ヶ月経つと肉体というエネルギー領域に症状が現れてくる、という報告があります。

    つまり、肉体に症状が現れる数ヶ月前に、オーラにその前兆がすでに現れているのです。」

    続きはこちら→http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-10402441064.html

  • この本の価値は、これまでそのしくみが充分に解明されぬままに謳われていた「自己治癒力」「自然治癒力」ということを、自律神経・免疫系のしくみから明らかにしたことであろう。ストレスによる自律神経系の乱れ、それと様々な心身症との関係について語られることは多いが、それを顆粒球、リンパ球の増減という精妙なメカニズムにまで踏み込んで明らかにしたのは、画期的だ。

    自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っている。精神的・肉体的ストレスがかかると、そのバランスが交感神経優位へと大きくふれ、それが白血球のバランスを崩して顆粒球が過剰となり、免疫力を低下させる。安保氏は、自律神経により白血球がコントロールされる姿を明らかにすることで、免疫システムの全体像をつかみ、病気の本体が見えようになったという。 こういう根本のメカニズムが分かっていなかったのかと驚くと同時に、病気と健康を統合的に把握する重要な理論が出現したのだという感銘を受ける。

    自律神経と免疫システムの関係を理解すれば、身体を消耗させる間違った近代医療ではなく、もっと自然に治癒に向かう医療を選ぶ選択肢があるのだという、その主張の根拠が納得できるのだ。

    東洋医学や補完代替医療は、免疫力を高めるといわれるが、それがどのようなメカニズムによるのか分からなかった。これまで補完・代替医療は、その治療効果について経験則に頼るほかなく、いわば手探りで治療をすすめていた。それが、自律神経による白血球の支配という理論によってその一部の過程が裏付けられるようになった。福田−安保理論は、東洋医学や補完代替医療の治癒のしくみを明らかにするための非常に重要な足がかりとなっていくであろう。

    しかし、もちろんこれだけでは充分ではない。あくまでも従来の科学の範囲内で語りうる仕組みが明らかになったというに過ぎない。従来の科学では認められない、たとえば「気」との関係などについては、福田−安保理論は何も触れていない。それは当然とも言えるが、われわれにとっての課題は、明らかになった自律神経・免疫系の働きと「気」の研究とをどのように結びつけていくかだろう。

    それにしても、ガン、アトピー、その他さまざまな慢性病など、現代医療が不得意とする病気について、現代医療の対症療法がいかに根本的に間違っていたかが、いやというほど分かる。対症療法そのものが、治癒どころか生体を痛めつけ、病気を悪化させていた。治癒のために必要な、自己治癒力、つまり自律神経や免疫系の機能を痛めつける方向に働いていたのだ。たとえば、ストレスの連続がもとで起こった発ガンなのに、抗がん剤投与でさらなる消耗を加える治療の愚かさ。

    この本や、先に紹介した補完代替医療関係の本などを読むと、現代医療や、その背景となる近代科学的な世界観がいかに多くの問題をかかえているかが再認識される。 そして健康や病気という日常的に切実な問題へのかかわりを通して、われわれ一人一人の生きかたを深めるチャンスが与えられているのだとを感じる。

  • 安保先生独自の免疫理論を展開する。民間療法とのギリギリ・ラインで臨床的知見も述べている。

  • 目からウロコの本。

    自律神経と白血球の関係を知ると、ここまで難病の仕組みが理解できるのかと驚き。がんも糖尿病も高血圧も、根っこは同じだということ。

    今の西洋医学の対症療法に、大いなる疑問を投げかけている。同感。もうそろそろ器官毎に細分化するのは置いといて、体全体の働きに目を向けることが必要だ。

    ココロはカラダとつながっている。過度のストレスはカラダに良くない。しかし、ストレスが無いのもまたいけない。すべてはバランスなのだと感じる。

    古い免疫系と新しい免疫系の役割分担の話に、生命進化の真髄を見る。わたしたちのカラダは、実に良く出来ている。

    自然の摂理に従って生きることが、生命のあるべき姿なのだということを、理論的裏づけを元に理解できる。

  • 分類=免疫療法・安保徹。03年7月。

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著者プロフィール

医学博士。新潟大学医学部教授。東北大学医学部卒業。米国アラバマ大学留学中の1980年に「ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体」を作製し、7番目の白血球の抗体の意で「Leu‐7」と名づける。1990年、胸腺外分化T細胞の発見により注目され、それ以来「古いリンパ球」を研究テーマとしている。

「年 『ナチュラルに高める免疫力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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