動物農場- Animal Farm【講談社英語文庫】

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770040787

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館Brush Up English 837.7||KO

    本書は、英語で書かれた『Animal Farm』が多読用のリーディングブックとして発行されたものです。物語の中に登場するのは農場を経営するジョーンズ氏とおかみさん、そして農場の動物たちです。お酒を飲んでばかりで、過酷に動物たちを支配するジョーンズ氏に変わって、動物たちが自ら楽園を築こうとして立ち上がります。しかし自分たちで支配を行なうことによって、人間がいた時より過酷に、抑圧的に変貌していく動物社会が描かれています。99年には同名で映画も発表されました。それぞれの動物たち、そしてジョーンズ氏や人間にはモチーフとされている人物が存在します。帝政ロシアからソビエト連邦への移行に伴い全体主義やスターリン主義を痛烈に批判したこの本は、今でも不朽の名作となっています。レーニンやスターリン等歴史上の人物を知ってこの本を読むと、また一段と面白さがアップするかもしれないです。
                                  (うめ)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62952

  • 副題にA FAIRY STORYとあるだけあって読みやすい。ただSquealerの発言中など語彙力が必要とされる箇所もある。権力者が7つの戒律の末尾に語をつけたすことで意味を自在にコントロールする様子など原文で読めるのは楽しい。物語の最後に執筆期間の記載があって第二次大戦中に書かれたことが強調されているけれど、当時の某国家批判にとどまらず他の時代別の国に対しても通用するような、より広い射程をもつ社会風刺になっていると思う。

  • 革命により王政の支配が崩れ、平等な社会への希望が生まれる。しかし、すぐにその均衡は崩れ、独裁政治に移行し、最後には革命以前よりも厳しい恐怖政治の中で不平等社会が確立する。そのプロセスが、動物の社会という形で戯曲化されながら、分かりやすい比喩の中で、詳細に記述されていく。
    原書に挑戦したが、比較的英語の単語・表現が容易で話の流れを大体理解できた。
    この話の中では、思考力の有無と、ことばへの理解・無理解が相互に連関し、そのことが大きく立場や人生を揺るがす社会的な役割を果たしており、ことばの持つ力のうちの暴力性や虚偽性を痛感した。思考力と連関する書き言葉や学力言語に関して、そうした「ことば」の存在こそが悪なのではないか、と訴える一方で、その悪を暴くことができるのもまたことばなのだ、と筆者は言いたいのではないかと思った。
    作品の中では特に、必死で働くこと、支配者を絶対化して従うことを善としてきたBoxerが、ぼろぼろになって初めてその偽りの善を悟り自分の安楽を選ぼうとするが、その最後のチャンスを暴力的に奪われ、その最期も描かれることのないある種の匿名的存在に追いやられる場面が一番辛かった。

  • 思わず目を背けたくなるような彼らの世界。だんだん、だんだん歯車がずれていく。あれ?でもこれって人間の世界でも一緒でしょ?あれ、この動物、誰かにそっくりじゃない?文豪ジョージ・オーウェルの社会風刺。

  • 実はまだ読んでる途中。英語なんだもの。

    ケルアックの『路上』が終わらない!!

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著者プロフィール

George Orwell【1903-1950】 邦訳書に、『オーウェル小説コレクション 4 葉蘭をそよがせよ』(高山誠太郎訳、晶文社、1984年)、『1984年 ハヤカワ文庫NV8 』(新庄哲夫訳、早川書房、1972年)、『カタロニア讃歌 ちくま学芸文庫』(橋口稔訳、筑摩書房、2002年)、『ビルマの日々 新装版』(大石健太郎訳、彩流社、1997年)、『気の向くままに』(オーウェル会訳、彩流社、1997年)、『ウィガン波止場への道 ちくま学芸文庫』(土屋宏之・上野勇 訳、筑摩書房、1996年)、『オーウェル評論集 1~4平凡社ライブラリ』(井上摩耶子他訳、川端康雄編、平凡社、1995年)、『空気をもとめて』(大石健太郎訳、彩流社、1995年)、『動物農場 角川文庫』(高畠文夫訳、角川書店、1995年)、『オーウェル小説コレクション 1 パリ・ロンドンどん底生活』(小林歳雄訳、晶文社、1984年)、『オーウェル小説コレクション 5 空気を求めて』(小林歳雄訳、晶文社、1984年)、『オーウェル小説コレクション 2 ビルマの日々』(宮本靖介・土井一宏訳、晶文社、1984年)、『オーウェル小説コレクション 3 牧師の娘』(三澤佳子訳、晶文社、1984年)ほかがある。

「2009年 『葉蘭を窓辺に飾れ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョージ・オーウェルの作品

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