アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた

著者 :
  • 径書房
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本棚登録 : 61
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770502179

作品紹介・あらすじ

★レッドソックス、上原浩治選手から帯の推薦文をいただきました!
★第24回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞!!

意外と知られていない、アメリカ少年野球の実態を、4年間現地でプレーした息子の母親が綴った体験記。夫の転職のため一家でアメリカに移り住み、地元の野球チームに入った9歳の息子は、日本と違う練習スタイルや試合風景に愕然とする…。
大リーグをめざす少年はどんな練習をしているのか?親のサポートは必要か?友情は成立するのか?アメリカ少年野球の“いま”がわかる、ちょっぴり泣けるノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 登録番号:11315 分類番号:783.7オ

  • この本、確か今年の3月くらいにFBでどなたかが紹介されてて「あ、面白そうだから読んでみよう」と思って図書館で予約してた本です。3月に予約したのにその時点で予約者数が13人くらいいたのかな?で、ようやく今になって借りられました。

    なかなか面白かったです。
    アメリカでは幼い頃からのびのびプレーさせてるからそんなにレベルも高くないし、高校生の野球を比べたらアメリカより日本の方がうまいとか、そういうこと聞いたことあるけど、実際は全然そんなんじゃなく、少しでも上を目指す子どもはトライアウトを受けていいチームに行き、そこで切磋琢磨し、また上を目指す。日本と違って一つのチームに留まらない。この延長上に大リーグがあるんだなあと思った。


    もちろん、だからといってみんながみんな「上を目指す」わけじゃない。アメリカがすごいって思ったのは、どんな子どもでも自分の居場所はどこかにある、ということ。道は一つじゃないこと。上位チームでなくても自分の力が発揮できる、自分が人から必要とされる存在であるってことが分かるってことは、その人にとって生きる自信にもなるし、また、生きてて楽しいだろうと思う。そこには「負け組」という概念はないのだ。その点、日本は全く違う。一回道を誤るともう元には戻れない。主流の道以外の選択肢がほとんどない。迂回の道がほとんどない。この著者は「日本は日本なりにいいところがある」と言ってるし、多分わざだと思うけど日本の状況は全く批判してない。

    落ち零れてしまった人間はもうほとんど這い上がることができない日本のシステムと全部が自由なんだけど「自己責任」の世界であって精神的にはタフでないと生きられないアメリカ。でもわたしはこの本を読んでて日本の方が断然多くの人間を不幸にしているとしか思えなかった。

  • アメリカの少年野球が詳しく書かれた本ですが、それよりも優れたわかりやすい日米文化比較。
    アメリカにとっての野球の位置、意味などよりもアメリカで暮らす人の考え方や大事にしているスタンスなどがよくわかる。

  • 子どもの習い事に付き合う人間として、参考になるところ多い。

  • アメリカへの父親の転勤について来た9歳の太郎は、引っ込み思案だが、これまで日本でやってきた野球でなら交流ができる、という期待に胸をふくらませていた。

    しかし母親が最初に知ったことは、アメリカの少年スポーツは、1年じゅう同じスポーツはしないということだった。
    秋にアメリカにやって来た太郎の野球シーズンは、来年の春にならないと始まらず、家族で肩を落としたのだった。

    やっと春になり、地元の少年野球チームに入った太郎と母親は、そのチームのレベルの低さに驚いた。
    それもそのはず、力のある子どもはトライアウトを受けて、その上のレベルのチームで年間を通して野球をしていたのだった。

    とりあえず、地元のチームでアメリカ野球を1から始め、その日本との違いに驚きながら馴染んでゆく太郎一家であった。

  • アメリカと日本の少年野球の違い。そう言ってしまうと制度の違いなどばかりがクローズアップされますが、本書のように「その違いに子供や親がどう悩み、どう対処するか」ということについて、これほど克明に語られた本は、今まで読んだことがありません。

    言葉の壁、文化の違い、コミュニケーションの取り方の違い・・・。様々な違いを、親子がどう受け止め、悩み、克服するか。何が克服できないのか。すごく参考になる一冊でした。

    少年野球をしているご子息のいる保護者の方のみならず、ご子息が何かスポーツをされている保護者の方々には、ぜひお読みいただきたい本です。

    アメリカが全てよいとは思わないですし、日本のやり方にも必ず理はあると思います。しかし、アメリカで取り入れられていることを知ることも、きっと大切なことではないかと思います。

  • 転勤でアメリカへ移住した親子(主として母子)の、少年野球チームでの活動を、日米の少年野球の違いも記しながらの成長記録。少年野球は日米であまり差がないのかと思ってたが、かなり違いがあるようだ。子供がたくましく育っていく過程が少し感動的。

  • 小学校3年生の秋から4年間、父親の転勤のためワシントンDCで生活した家族の体験記。
    アメリカの少年野球はチームに入るのではなく、リーグを運営する団体に入ること。チームは1年で解散してしまうこと。また高額なプライベートレッスンはあたりまえ、など驚きいっぱいです。

  • 転勤でアメリカ、メリーランド州に引っ越し、地元の少年野球チーム(もちろん日本流の軟式少年野球ではないが、リトルリーグともちがう)に所属した息子を通じて、日米の少年野球のちがい、ひいては文化のちがい、社会のあり方にまで思いをいたす著者。きわめて具体的にかかれているので、その合間合間にはさまれる分析がとても明晰に伝わってくる。野球に興味がなくてもおもしろく読めると思う。

  • シビアな少年野球

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プロフィール

1966年生まれ。90年毎日新聞社に入社。長野支局、社会部、夕刊編集部などを経て、07年に退社。家族とともに、米国メリーランド州に。4年間の米国滞在中は、週刊ポストに「ニッポンあ・ちゃ・ちゃ」を連載。また、季刊誌「青年問題」社会学者の土井隆義氏と往復書簡形式で、日米の若者をめぐる諸問題を連載した。11年に帰国し、毎日新聞社に再就職。著書に『アメリカなう。』(小学館)『魂の声リストカットの少女たち』(講談社)、『ベイビーパッカーでいこう!』(日本評論社)など多数。

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