制度・制度変化・経済成果

制作 : Douglass C. North  竹下 公視 
  • 晃洋書房
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  • 本棚登録 :57
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771007581

作品紹介・あらすじ

1993年度ノーベル経済学賞受賞。制度分析を経済学と経済史に統合する「制度変化の経済理論」を提示。

感想・レビュー・書評

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  • ひさびさに読み直したけど、まー難しい。ちょっと読み飛ばすだけでぜんぜん意味分からなくなるので、一文一文気が抜けない。だからすごく時間がかかるし、そうやって読んだところで一読では理解にまでは至らない。とはいえ、超重要論文なのは間違いないのでギブアップするわけにもいかず。そんな時にやはりゼミってやつが力を発揮するんですよね。

  • 制度設計が経済発展のインセンティブを創り出すと主張する文献。訳が悪い。

  • 社会と経済の歴史についての考察がおもしろかった。
    「制度は社会におけるゲームのルールである。制度変化は社会の時間的変化の様式を形づくり、それゆえ歴史変化を理解する鍵となる。
    制度が諸経済の成果に影響を与えることは、ほとんど争う余地がない。今までのところ制度分析を経済学と経済史に統合する分析枠組みが存在していない。本書の目的はそのような基礎的な枠組みを提供することである。」

    歴史が重要である。

  • 経済学における新制度学派を代表するノースの書。ちなみに本書は1993年にノーベル賞を受賞している。

    従来の古典派経済学は完全競争下の市場経済を想定している。この場合の完全競争とは、そこにいる全てのプレイヤーが同程度の知識や情報を有していることが前提となっている。すなわち、新たに知識や情報を獲得する必要がないため、そのコストは無視されているのである。その古典派経済学の考えに対して取引コストの概念を提唱したのがコースである。完全競争下において、全てのプレイヤーが同程度の知識を有しているのはありえず、その獲得にはコストが発生すると主張した。

    ノースは以上のようなコースの主張をもとに、「制度」とその変化が起こす経済への影響を分析している。制度とは、社会・政治及び経済に関する行為の規範である。その制度にはフォーマルとインフォーマルの二つがある。私たちの生活において慣習が土台となっていることが多いことからわかるように、フォーマルな制度よりインフォーマルな制度の方が圧倒的に多い。これらの制度の変遷にはコストが伴うと想定する。この変遷は、収益が費用を上回っている場合に限って発生するのである。このような前提において、新制度経済学では、「ゲームのルール」としての制度の採用は、制度主体であるプレイヤーに対して規範や制限を加えることによって、ポジティブにもネガティブにも働くと主張する。

  • 新制度学派の古典です。というか読んで感動します笑

    主流派の経済学は経済プレイヤーを「ある目的を達成するうえで最もコストパフォーマンスが高い戦略を選択する」と仮定しています。ノースもそのプレイヤー像を引き継いでいます。

    それともう一つ、ノースはR.コースから「取引コスト」という重要概念を引用します。取引コストとは「取引を行う上で発生する価格以外の費用」とでも定義しましょうか。例えば、ヤマダ電機でプリンターを買うときには、プリンターの販売価格のほかに、移動費用や「どのプリンターがいいのか」を調べるための情報費用、プリンターが不良品でないことを保証するためにかかる費用など、無数のコストが発生しています。これらが取引コストです。

    当然ですが取引コストは、それがなければ結ばれたであろう経済取引を減少させます。

    ノースは制度が取引費用を削減することで「経済活動はより活発になり、経済成長を規定する」と論じます。

    彼の議論は20年前のものなので、制度の役割を「取引費用削減」と限定的に捉えていますが、これから新制度学派の議論を学ぼうとする方には必読書であると思います。本書を読んだうえで、違う本に手を伸ばしていけばいいんじゃないでしょうかー?

  • 新制度派経済学を代表するダグラス・ノースの本です。これから読む予定。

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