マクベス

  • 晃洋書房
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本棚登録 : 29
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771024670

作品紹介・あらすじ

本書は、『マクベス』を全面的に新訳として見直した。また、注目すべきは巻末収録の解説で、歴史研究に依拠しながら実在するスコットランド王マクベス(在位1040‐1057年)と物語世界のマクベスを比較検証することで、シェイクスピアの『マクベス』の虚像と実像を見定め創作過程を解明した。

感想・レビュー・書評

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  • 四大悲劇のひとつ。
    表現の仰々しさは舞台ものだから仕方ないか。権力に目がくらんで過ちを犯した者の悲哀を描く。
    夢遊病など、情景の浮かぶインパクトの強いシーンは多い。

  •  シェイクスピア四代悲劇の中の一つ、「マクベス」。ちなみにマクベスという人物は実在していたということを知っていますか?作中のマクベスと実在のマクベスを比較していることはもちろんのこと、新約された物語が”悪”と”悲劇”の世界へあなたを誘います。
    (外国語学部 外国語学科)

  • 吉田秀生による《マクベス》の新訳版。

    舞台で観るマクベスを脳内リンクさせながら読みました。

    最後に《マクベス》の研究結果みたいな解説があって
    それがまたオモシロカッタです。

    マクベスは実在した人物を脚色している作品ですが
    魔女が3姉妹だったとか、マクベスの親戚関係とか、
    城と森というロケーションについても興味深いところです。

    有名な台詞
    「きれいはきたない・・・」は、日本語訳はとても難しいようです。
    翻訳の苦しみはその二行のセリフの日本語翻訳例を
    20も挙げて解説していたりして相当なこだわりを感じました。

    それにしても《マクベス》はやっぱり傑作です。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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