歩く江戸の旅人たち

著者 :
  • 晃洋書房
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本棚登録 : 52
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771032941

作品紹介・あらすじ

もはや、アスリート?!
知られざる長距離徒歩旅行の世界

総歩行距離2000キロ以上にもおよぶ、老若男女が毎日歩き続ける伊勢神宮への旅は、どのようにして可能となったのでしょうか。
旅のルートと歩行距離を割り出し、徒歩での旅を可能とした旅人の身体技法や装い、健脚を支えた街道の交通インフラやマナー、旅の家計簿などから、江戸の庶民に愛された「お伊勢参り」の旅をひも解きます。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の庶民にとって、藩の外に出ることは今の海外旅行のようなものではなかったかと想像する。本書は、そんな庶民が伊勢参宮を名目に東北や関東から遠路はるばる旅をした記録を集め、それを丹念に分析し、この時代の旅のあり方や費用について描いてみせる。
    基本的に徒歩であり、長距離を長期に渡って歩き続けることになる。それも、舗装路ではなく、履物も草鞋で。更に言えば、女性もそんな徒歩旅行をしており、往時の人の健脚ぶりに驚かされる。歩き方も、近世日本では「なんば」という歩き方であったようだが、それが決定的に有利だったということでもないのだろう。いずれにせよ、人々が伊勢参拝をメインに長距離旅行をした目的や方法について様々な角度から分析されている。
    最後には、東海道線全通後の明治20年代末の同じような旅行についても紹介され、移動手段が近代化しながらも、江戸時代のような各所参拝や名所見物という目的や心情が併存する過度期の旅行についても触れられているのが興味深かった。

  • 現代に残る江戸期の東海道の旧道を踏破したので、ぜひ読んでみたい。

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著者プロフィール

東洋大学法学部教授

「2020年 『歩く江戸の旅人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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