生命と機械をつなぐ知 基礎情報学入門

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  • 高陵社書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771109957

感想・レビュー・書評

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  • これは基礎情報学の入門書である。しかし、その基礎情報学が何たるかを知らない人間(読む前のわたしもその一人)が、「基礎情報学」とその入門という言葉から推測するゴール地点や想像する読後感は、読み終わってからのそれとは間違いなく異なるだろう。生命のシステムを一見まるで関係のない情報学に応用して考えた場合、一体何が起きたのかその驚きの瞬間を目撃できた気がする。

    オートポイエーシス、こいつが肝だ。こいつを突破できるかどうかで運命が決まる。この学問を好きになるか、それとも離れていくか(もしくは大いに毛嫌いするか)。こいつはギターでいうところのFコードだ。でも、こいつがいなくちゃ何もはじまらない。

    これは高校の教科書向けに書かれた本だ。授業というものを意識して書かれているため、各テーマのページ数がほぼ一定だ。なので、テーマによってはページ数が足りず説明が不足しているところもある。曖昧になっているところを、こちらの理解を深めるために、他の言い方でも表現してほしい!と思ってもそのフラストレーションは解決されることなく進む。そのため、何度も何度も読み返し、ネットで調べ、著者の他の本を読み、なんとか理解を深めた。

    繰り返すがこれは入門書だ。基礎情報学のすべてを理解できるわけではない。興味を持ったら、次の本へ進めばいい。この本はその足がかりになる。

  • 「サイエンス・ブック・トラベル」から。

  • 基礎情報学アツい。丁度知りたいと思ってたところにマッチしそう。「生命情報と社会情報と機械情報」「心的システムと社会システム」それらの構造的カップリングやダイナミクスとしての「意味構造の構築・進化」。問題意識が多少は整理された感じ。

  • 一番基礎から説明していますので、初心者でも簡単に理解るところがかなり進めだけれど、もっと深く考えたい読者に対しては少し足りないのかもしれません。

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著者プロフィール

東京経済大学コミュニケーション学部教授/東京大学名誉教授

「2018年 『基礎情報学のフロンティア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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