宙ノ名前

著者 :
  • 光琳社出版
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本棚登録 : 211
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771301924

感想・レビュー・書評

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  • 『宙ノ名前』は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(新潮文庫)とともに、大好きなドラマ『白線流し』で大切な役割を果たした本です。
    そのドラマを観て購入したので、もう20年近くの間、時々手にとっては眺めています。

    雨の日曜日。
    なんだか少し心がざわざわしながらも、気持ちはどこか遠くに置いてけぼりになっているような気分。
    こんなときは、寡黙な古い友人に会いたくなるような思いで、この本のページをめくります。

    月ノ章、夜ノ章、天ノ章、そして春・夏・秋・冬のそれぞれの星ノ章にわかれています。
    わたしのお気に入りは夜ノ章。
    夕暮れの写真からだんだん月夜へと暗くなっていき、夜明け前(朝焼け)の美しい写真で章が終わります。
    たくさんの「夜」の名前に説明が少し添えられています。
    夕焼け、夕明かり、黄昏月、宵闇、春宵、小夜時雨、月夜、朧月夜、星月夜、闇、夜光雲、暁降、朝焼け……
    その綺麗な漢字の名前を口ずさむだけで、不思議と心が落ち着きます。


    夕暮れは雲のはたてに物ぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて  (よみ人しらず 古今集)

    ぼくね、日の暮れるころが、だいすきなんだよ。きみ、日の沈むとこ、ながめにいこうよ……   (サン=テグジュペリ/
       星の王子さま〈内騰濯訳〉)

    人知れぬわが通ひ路の関守は宵々ごとにうちも寝ななむ    (在原業平 古今集)

    ああ月は美しいな、あのしんとした中空を夏八月の良夜に乗つきつて
      (ラフォルグ/月光〈上田敏訳〉)

    • 地球っこさん
      goya626さん、こんばんはー。

      そうですね、いい区切りとなりました。

      なんだか、これからまたどんな本に出会えるかワクワクして...
      goya626さん、こんばんはー。

      そうですね、いい区切りとなりました。

      なんだか、これからまたどんな本に出会えるかワクワクしてきました♪

      コメントありがとうございます☆彡

      2021/03/21
    • しずくさん
      愛の不時着は観たいのにチャンスがめぐってきませんが、白線流しは大大好きでした。以来、長瀬くんのファン。彼が表舞台から引くのが寂しいこの頃です...
      愛の不時着は観たいのにチャンスがめぐってきませんが、白線流しは大大好きでした。以来、長瀬くんのファン。彼が表舞台から引くのが寂しいこの頃です。
      2021/03/30
    • 地球っこさん
      しずくさん、こんにちは。

      「愛の不時着」チャンスがめぐってきたらぜひどうぞ♪
      今はNetflixの配信だけなので、レンタルになったら...
      しずくさん、こんにちは。

      「愛の不時着」チャンスがめぐってきたらぜひどうぞ♪
      今はNetflixの配信だけなので、レンタルになったらもっとたくさんの人に観てもらえるかな。

      「白線流し」は、私のなかの初恋ドラマ部門不動の1位ですよ。
      あの校門の前で、バーンとぶつかって本が入れ違いになるんですよね♡
      今でも好感度の高い長瀬くん。
      わたしは、あの頃の線の細ーい感じの長瀬くんが好きかな。
      そうですね、新しいスタートとなるのでしょうけど、寂しいですね。。。
      2021/03/30
  • 林完次 写真・文『宙の名前』(角川書店)
    1999.12発行

    2017.12.4発行
     天体写真集。写真だけでなく、星にまつわる神話や和歌、逸話なども添えられており、読んでいるだけで心が躍る。昔、「白線流し」というドラマで小道具として登場して、ベストセラーになった本。

    URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000002855444

  • 十六夜、寝待月、宵闇、有明け、スターダスト、天の川、昴、など私たちの祖先が繊細な感性と豊かな創造力で紡ぎ出した月や星、夜にまつわるロマンティックな言葉の数々を250点の写真で綴る歳時記風天体図鑑。
    (1995年)

  • 中学生の頃に親から買って貰い、故郷を出てから何度か引っ越しもしたが、一度も手放さず大事にしている一冊。

  • 永久保存というか、ずっと持っていたい。
    ふとした時に何度も見る。

    光琳社のものが好き…

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:440||H
    資料ID:59703004

    ※2009年8月の「残暑見舞いリラクゼーションフェア」でも取り上げました。

  • 様々な星や夜空に関係した言葉の短い解説と、写真が載った本。
    写真が綺麗で、星座を示す写真にもラインが引いてないのが、わかりにくいかもしれないけれど星空を見る楽しみがあって嬉しい。

  • 写真も日本語も本当に綺麗で、どこか懐かしくて…夜の現象に浸りたい時に。

  • 日本語は美しいと痛切に実感した。
    月のページばかり見る。

  • わざと2冊登録しています。
    個人的には光琳社出版の方が好きです。

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著者プロフィール

1945年東京都生まれ。明治大学法学部卒。詩情豊かな星空の写真を得意とする、天体写真家、天文作家。日本天文学会、日本自然科学写真協会所属。

「2010年 『宙の名前 新訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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