死の本

著者 :
  • 光琳社出版
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771302976

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  • <The Book of Death>
      
    デザイン/吉田昌央

  •  歴史、哲学、小説、宗教、神話、科学……。
     様々な角度から「死」を論じた本。
     いずれも簡単に、短くまとまっており、興味を持ったらばさらに読めと言わんばかりに巻末に「死にまつわる本ガイド」まで載っている。
     一番最後の科学的な面で死を解剖していくパートが、なぜか一番死を恐れる非科学的な心に寄り添っているように感じた。
     真っ黒い紙に白い文字で文章、銀色で死に纏わる絵画が印刷されており、とてもシックで美しい本。

  • 第1章 死体とのおつきあい―荒俣宏
    第2章 死の哲学―小阪修平
    死の図像学1
    第3章 獨弔―京極夏彦
    第4章 インドの死者の書―宮元啓一
    死者の図像学2
    第5章 死をめぐる神話群―石堂藍
    第6章 人の死―田沼靖一
    死の図像学3
    資料編
    死の図像学―小池寿子

    図版はすべて白黒。

  • 荒俣宏「死体とのお付きあい」/小阪修平「死の哲学」/京極夏彦「獨弔」/宮元啓一「インド死者の書」/石堂藍「死をめぐる神話群」/田沼靖一「人の死」

    京極夏彦のは短編小説。全ページ黒と白と銀で印刷されていて美しい。豊富な図版や絵画もいい。

  • 1998年12月25日、初、並、カバスレ、帯付2014年2月18日鈴鹿白子BF

  • まず全体の半分が絵なのです。それも「死」にまつわる絵ばかり。
    ガイコツ、死人、幽霊、死体、葬式から黒ミサまで。
    それらの絵がとっても怖面白いけど
    本題は複数の先生方の哲学~小説。
    たくさんの「死」のお話がはいっています。
    なぜイザナキはイザナミを恐れたのか
    死ぬことが決まっている細胞アポトーシス
    死人の声アーガマ
    死体とのお付き合い
    「死」の歴史
    京極夏彦の死臭ただようような小説
    それらがとっても
    生き生きと書かれています。
    本の紙質からか
    ものすごいカビが生えた

  • 表紙のデザインも素敵。
    美しい死が拝める。

  • 関口巽の小説を 読者として読む 物憂げで甘美なパラドックス

  • 著名な先生方が地獄絵やらドクロ画に合わせておどろおどろしい一文を載せてます。
    京極先生は『陰摩羅鬼の瑕』作中のヘタレ関口巽の『獨弔』を掲載されてます。(こちらが先なのかな)

    表紙の9割を隠すような帯があります。蒐集家の方、お気をつけて。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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