タルムード四講話 (ポリロゴス叢書)

制作 : 内田 樹 
  • 国文社
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本棚登録 : 17
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772000987

感想・レビュー・書評

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  • 内田樹さんの訳だったから、なんとかわかった気になれたのだと思う。内田先生の文章は好きで、とても学ぶところが多いので結構読んだから、その語り口に慣れてもいて、しかも、内田先生はレヴィナスさんの弟子だから、内田先生の書かれるものにはレヴィナスさんの思想が浸透しているだろうから、あぁ〜なんとなく、こんなことなのか?みたいに読み進むことができたのだが、他の人の訳ではそうは問屋が下ろさなかっただろう。
    読み終えて、ふと心に浮かぶのは、養老先生のユダヤ人は都市の人々だという説。確かにレヴィナスさんみたいだったら、本当にあっけなく殺されちゃいそうだと思う。俺はやっぱり野蛮人を目指したいな…とは言え、道徳の必要や世界に対する冷徹な洞察やら感じ入るところは多々あった。
    特に、他者を理解しようとすることは、己の権力性の発露だという内田先生の解説は、目から鱗だった。みだりに他者を理解しようとするのも、なんなんだな…とつくづく考えさせられた。今の俺にとっては、とてもつもなく良い本だった。

  • 図書館から借りてきて、返すのに間に合わなくなりそうなので、かなりスピード上げて読んでしまった。
    レヴィナスの哲学内容と、ユダヤ教との関係は微妙によくわからない。というか、ユダヤ教自体がユダヤ人専用の宗教だし、我々はその中身をよく知らない。
    この本で少し触れてみた限りでは、どうも我々になじみ深い新約聖書とは非常な隔たりがある。あの寛容さは、タルムードには存在しない。
    誰か他人を怒らせた場合、許しを乞い受け入れてもらえない限り、罪は消えないという。この厳しさは独特のものだ。
    レヴィナス哲学との関連で言うと、「魅惑の魅惑」とか「自己の有責性」といった、彼らしい概念もこの本には出てくるけれども、深い部分でレヴィナス的倫理とユダヤ教のつながりはいまひとつわからなかった。
    ユダヤ教やタルムードについて基礎知識を持つことができたら、もう一度この本をゆっくり読んでみるといいかもしれない。

  • 10/09/01。

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