デカルトからベイトソンへ: 世界の再魔術化

  • 国文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772001717

感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    YouTube SENSORS公式チャンネルの2018/7/23公開の動画 「落合陽一が今"オススメしたい本"は? 」がきっかけ。

    『デジタルネイチャー』執筆にあたって影響を受けた本として、落合氏はデカルトの『精神と自然』をあげていて、その流れで

    「『デカルトからベイトソンへ』のオマージュで、世界の再魔術化をテーマに『魔法の世紀』を書いた」

    と言っていた。

    続けて次のように発言していた。

    「精神と自然というと我々の社会ではもはや人間の精神だけではない。
    つまりデジタルネイチャーって融合自然をもたらしている…っていうような状態を作ってて、なんかそういうところをフックに、なんかそういう思想本みたいなのを17世紀くらいからポチポチと読み漁るプログラマー がいてもいいかなぁという本なんですけど。
    ここで重要なのは、それを読み漁った結果プログラムを書かない奴を作りたいわけじゃなくてですね、なんかそれを読み漁ってプログラムを書く人を作りたいんですけどね。と思いながら書きましたけどね。
    売り上げは好調なんですけど恐ろしくなんか不思議な本なんで。」とのこと。

    彼の発言から、読みたい本が増えたし、彼の著作も読みたいと思った。読み漁ってプログラム書きたい。2019/2/11

  • 宇宙世紀好きに読んでほしい。

  • デカルトパラダイムの歪みへの解決策として、ベルクソンの理論に希望を見出している。
    ベイトソンの主張はデカルトパラダイムと同じ位の危険性がはらんでいる。
    まあ、著者も言っているが認識論というものは10年単位で変わるものではないし、デカルトの議論自体荒いので、今後も全体論からの議論は続くと思う。

  • 今回のテーマは、「ベイトソン的全体論」です。

    デカルト流の二元論的パラダイムでは捉えられないものを捉える可能性として、グレゴリー・ベイトソンの全体論/サイバネティクスの考え方を学びます。
    ・第5~9章

  • 1241夜

  • 実はこの本の前半部分は未読。全部で432ページのボリュームなので不要な部分飛ばしました(汗)
    第7章以下がベイトソンに対する記述です。その前はデカルト、ベーコン、ガリレオ、ユング、ニュートン、ポランニー、ライヒです。

    そしてベイトソンですが、やはり「精神の生態学」の背景にあるものの解説と本の要約。この本はとっつき安いし読みやすい。ベイトソンの解説本としてはもってこいではないでしょうか。

    それにしてもこの人の知識量というかなんというか・・・頭の中に博物館か図書館でもあるような感じです。
    ともあれ、ベイトソンを知りたい人にとっては最良の一冊となること間違いなし。

  • 前半部は著者の情熱を感じる。中世ヨーロッパのオカルティズムに関してとても興味深いくよんだ。後半ベイトソンの思想を使い、現代の再魔術化の方法を探るがまだまだこれからという感じで終わる。著者にこの続きを期待したい。

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著者プロフィール

詩人、小説家、エッセイスト、社会批評家、文化史家。これまでに17冊の単行本、150本近くの論文を発表しており、ヨーロッパ、北アメリカ、メキシコの様々な大学で教鞭を取る。1990年にワシントン州の州知事作家賞を受賞、1992年にはロロ・メイ・センターの人文学を対象とした年間助成の第一号となる。著書に『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』(柴田元幸訳、文藝春秋、2019年)がある。2000年、The Twilight of American Culture が『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』紙で「注目すべき本」として紹介される。2013年、メディア・エコロジー協会より、公共的知的活動における業績に対するニール・ポストマン賞を受賞。メキシコ在住。

「2022年 『神経症的な美しさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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