- Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772102315
作品紹介・あらすじ
『ラ・フォンテーヌの寓話』は、17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが書いた寓話集です。それは、教訓的な内容を擬人化した動物などに託して語る物語で、その多くがイソップのお話をもとにしています。ラ・フォンテーヌは、寓話を詩の形で書き、当時のフランス皇帝ルイ14世の、6歳の王太子に捧げたといわれます。この寓話集は多くの人の心を捉え、シャガールやレオポルド・ショボー等、何人もの有名な画家が挿絵をつけました。アンドレ・エレもその一人で、25話を選んで絵本に描きました。本書は、このフランスで出版された絵本を基に、マーガレット・ワイズ・ブラウンが散文で英語に再話・編集したアメリカ版『ラ・フォンテーヌの寓話集』を訳したものです。
感想・レビュー・書評
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必要があって読む。ラ・フォンテーヌの寓話。
動物たちの登場する短い教訓話が載っている。ルイ14世の6歳の王太子に捧げられた本とのこと。
子ども向けとはいえ、かなり皮肉がきいている。
とくに痩せた年寄りオオカミと肉付きのよい犬の話が印象に残った。
両者が出会ったとき、本能からオオカミは犬を「八つざきにしてやりたい」と思うが、力ないオオカミは、勝ち目がないと悟り、したてに出て犬にお世辞をいう。
そして、飢え死にの危険なく楽に暮らすにはどうすればよいか犬に尋ねる。
飼い主の機嫌をとって家の門番をしていれば、いろんな食べ物が手に入ると犬が答える。オオカミはそんな犬をあわれに思った。
よくみると、犬の首の毛が擦り切れている。オオカミがきくと、首輪でつながれているせいだと犬が教える。
「ぼくには、おいしいえさより、自由にはしれることのほうが、だいじなんだ。それを あきらめてまで、らくなくらしをしようとは おもわないね」
そう言ってオオカミは走り去る。
これを人間が言うと、何を青臭いことを、と思うむきもありそうだが、動物に仮託することで真実味を帯びる。さらに反射して、人間の欺瞞が浮き彫りになるしかけ。
オオカミはどこへ行ったのか。その行方ばかりが気にかかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「『ラ・フォンテーヌの寓話』は、17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが書いた寓話集です。それは、教訓的な内容を擬人化した動物などに託して語る物語で、その多くがイソップのお話をもとにしています。ラ・フォンテーヌは、寓話を詩の形で書き、当時のフランス皇帝ルイ14世の、6歳の王太子に捧げたといわれます。この寓話集は多くの人の心を捉え、シャガールやレオポルド・ショボー等、何人もの有名な画家が挿絵をつけました。アンドレ・エレもその一人で、25話を選んで絵本に描きました。本書は、このフランスで出版された絵本を基に、マーガレット・ワイズ・ブラウンが散文で英語に再話・編集したアメリカ版『ラ・フォンテーヌの寓話集』を訳したものです。」
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アンドレ エレ (イラスト), あべ きみこ (翻訳), マーガレット・ワイズ ブラウン
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みじかいおはなしがたくさんはいっていて、いろいろよめるのがいい。コウノトリとキツネは、やりかえすおはなしだった。
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イソップのお話ね
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なつかしい
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短編集なのでベットサイドでの読み聞かせにおすすめです。
物語はイソップ物語を基にした寓話なので、おなじみの話が殆どです。その中から選ばれた13話が素敵な挿絵とともに収められています。
教訓的な内容なのですが、動物や鳥が主人公になっているせいか、押し付けがましくなく子供もすんなり聞き、受けとめているようです。
手許に置き、何度となく読みたくなるお話です。