子どもに語る日本の昔話 (3)

著者 : 稲田和子 筒井悦子

• こぐま社 (1996年8月1日発売)

作品紹介・あらすじ

日本の昔話の研究者とストーリーテリングのベテランが、協力して練り上げた、読みやすく、聞いておもしろい昔話集。自分で読むなら小学2、3年〜。

感想・レビュー・書評

[フリント船長さんの感想 · 2010年9月30日]

「なら梨とり」を覚えたくて購入。小学校のお昼の放送でたまにかかる「なら梨とり」が大好きだった。毎日「今日はやるかな?」と楽しみにしていたものだ（実際には６年間で２，３度しか放送されなかった）。
その頃のことを考えていたら、当時のお話の聞き方は今とはだいぶ違うことに気がついた。ストーリーやテーマを味わうと言うよりは、音楽を聴くような感じだ。だから同じ話を何度でも聞きたいし、一語一句同じでなくてはならない。
「なら梨とり｣に限らず、お話を聞くのは至福のときだった。だから子どもたちにも、たくさんたくさんいくらでもお話を聞かせてあげたいと思う（実際、あびるほど聞かせている）。しかしその一方で、渇望していたからこそ記憶に残っているような気もするのだ。足りないことが悪いとは限らない。
とは言え、この先も子どもたちが聞く限り私はお話をし続ける。なぜならば――これはとっておきの秘密なのだが――話す方も楽しいからだよ。

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2022年3月8日]

『なら梨とり』
『ももたろう』小２読み聞かせに◎

『手なし狼』小４に◎

『かちかち山』
『五分次郎』　小３、小４に◎

[はなさんの感想 · 2021年1月29日]

うさぎとひきのもち争い／はなたれ小僧さま／ねずみ浄土／なら梨とり／三つのねがい／天福地福／かちかち山／足折れつばめ／食わず女房／運定めの話／とりつこうか ひっつこうか／五分次郎／おっぽの釣り／和尚と小僧（あめは毒／あゆは かみそり）／桃太郎／まのいいりょうし／天人女房／おおみそかの火／手なし娘／干支のはじまり／若返りの水／絵姿女房／宝化け物／団子むこ／長い話・短い話 全25話収録

[伽羅さんの感想 · 2017年7月14日]

桃太郎がニートverもあるって話は聞いてたけど、この本はそっちだった！ほんとになまけてた！！！
昔話を方言でそのまま集めた本だったので、それぞれの地域の良さが出てたし、ほんとはこんな話だったんだなあって改めて思いました。
昔話は長い間語られてるだけあって、起承転結がはっきりしててやっぱりおもしろいなあと思いました！

[akiuwaさんの感想 · 2016年9月17日]

多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。

「昔話は、タカラの山です」として紹介。

[muelibraryさんの感想 · 2015年6月30日]

桃太郎やかちかち山など皆が知っているお話はもちろん、聞いたことがないけれど、ドラマチックないい話も入っているのがこの③です。17個[26個]の話が入っているのも魅力です。短めでも内容が良いものもたくさんあるので、是非読んでください！！
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=308476

[bokumacさんの感想 · 2013年3月19日]

「うさぎとひきのもち争い」「はなたれ小僧さま」「ねずみ浄土」「なら梨とり」「三つの願い」「天福地福」「かちかち山」「足折れつばめ」「くわず女房」「運定めの話」「とりつこうか、ひっつこうか」「五分次郎」「おっぽの釣り」「和尚と小僧（あめは毒）（あゆはかみそり）」「桃太郎」「まのいいりょうし」「天人女房」「おおみそかの火」「手なし娘」「干支のはじまり」「若返りの水」「絵姿女房」「宝化け物」「団子むこ」「長い話・短い話」
2013/03/18

[sunnyblueさんの感想 · 2011年9月18日]

再読。手なし娘、絵姿女房、天福地福、など面白くて語ってみたいお話が多い。

[もりくまさんの感想 · 2011年4月19日]

☆食わず女房　８分くらい
（2011/04/19　6-1）
2012/05/19

[ナビさんの感想 · 2010年11月12日]

日本の昔話を大事にしていきたいという思いから手に取った本です。

サイズも小さめで見た目もなんだかかわいらしい読むのが楽しくなる本でした。
しかし「カチカチ山」があんなに残酷な話だったなんて・・・
「桃太郎」があんなにぐうたらだったなんて・・・

昔話は「言い伝えられてきた」話なので、伝わり方が少しずつ変化してきたそうです。

是非子どもたちにも読んで欲しい、そして読んであげたいシリーズです。
本の後ろに短い解説がついていて、読み聞かせなどに適した年齢や解説などが載っています。

著者プロフィール

稲田和子（いなだ かずこ）　1932年、岡山県生まれ。1955年ごろから昔話の採集、研究に着手。山陽学園短期大学名誉教授。再話に『くわずにょうぼう』『しょうとのおにたいじ』（以上、福音館書店）『天人女房』（童話館出版）、編著書に『日本昔話百選』（共著、三省堂）『かもとりごんべえ』（岩波書店）『子どもに語る日本の昔話 全3巻』（共著、こぐま社）などがある。

「2016年 『うりひめ と あまんじゃく 日本の昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」