- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772190435
感想・レビュー・書評
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昔の記憶の片鱗がちらりとあらわれる瞬間がある。今回、「野の白鳥」でエリザがいらくさで王子たちの肌着を編んでいるところにさしかかると、あのときの「ちくちく感」がよみがえってきた。いまでは味わえない切ない痛さだった。
「豚飼い王子」は今初めて読んだのだが、幼いころならどんな風に感じただろう。王子と姫の物語としては珍しく、王子が振った形で終わるが、かなり深い話だ。本物を理解しようとしない姫の愚かさを表しているが、王子だって彼女を気を引こうとしてわざわざ物を「作って」いたのではないか。なんだか消化不良の感がある。子どものころなら、皇帝に見つかったところで笑って終わりかも。
幼いころの感覚を思い出させてくれる本だった。子どもへの語りを目的としているととのことで、とても読みやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「“アンデルセン生誕200年記念お話会”を元に生まれた本。原典の精神に忠実に、聞いてわかりやすいよう語りこんだ9話の訳文を収録。巻末の「語り手たちによる座談会」では、聞き手の子どもたちの反応、聞いて深まるアンデルセンの作品の魅力など、アンデルセンの物語を語ることの本質に迫ります。」
一つさやから出た五つのエンドウ豆
おやゆび姫
皇帝の新しい着物(はだかの王さま)
野の白鳥
豆の上に寝たお姫さま
小クラウスと大クラウス
豚飼い王子
天使
うぐいす(ナイチンゲール)
全9話収録 -
うぐいす(ナイチンゲール)のお話が特に感動的だった。本当の価値あるものは何なのか。私たちが価値があると思っているものは本当に変わらないものなのか。うぐいすが教えてくれた気がします。
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=308498 -
資料番号:020248969
請求記号:949ア -
「野の白鳥」の海を渡るところが過酷ながら幻想的で好き。
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「うぐいす」が読みたくて借りた。
何と言うか、アンデルセンはストーリーテラーだと感じた。